修復不可能な脳へのダメージ
マルチタスクは脳によくないのださうだ。
きちんと元の記事を読んだわけではない。
見出しは「脳に深刻なダメージを与へる」となかなか衝撃的である。
しかも、永久的なダメージなのらしい。
うーん。
あみもののときにもしばしば書いてゐるやうに、やつがれはテレビを見ながらあみものをする。
ときにタティングレースや糸紡ぎのときもある。
テレビだけを見る、といふのが耐へられないのだ。
テレビを見てゐるのなら手は暇である。
そのあひだに、あみもののひとつもしたい。
無論、複雑な柄や模様のものは編めない。
編み図と首つぴきでなければ編めないやうなものはダメだ。
ひたすらメリヤス編みとかひたすらガーター編みのものや、くり返しの単純な模様だつたら普通に編めるし、テレビを見てゐるからといふ理由で編み間違へることもない。
はたしてやつがれは己が脳に深刻なダメージを与へつづけてゐるのだらうか。
音楽を聞きながら編むのもダメなのかな。
休みで家にゐる日には、酒を飲みながら本を読む。
はしたない? 失礼。
でも、お酒を飲みつつ本を読むのは実に楽しい。
これもダメなのかなあ。
ただでさへアルコールの摂取で脳によくない影響を与へてゐるといふのに、マルチタスクでさらにダメージを与へてゐるのだらうか。
ゐるんだらうなあ。
と、書いて、それでマルチタスクがやめられるのか。
そもそもマルチタスクつてなんなのだらう。
歩きながらスマートフォンを遣ふ。明らかにマルチタスクだな。
テレビを見ながら食事をする。マルチタスクだらう。
パワーランチなどといつて、昼食をとりながらミーティングをすることがあるといふ。これもマルチタスクには違ひない。
世の中、案外マルチタスクに満ちてゐる。
車の運転などはマルチタスクの最たるもののやうに感じる。
車の運転をする人は日々脳にダメージを与へつづけてゐるのだらうか。
元の論文(だらう、多分)と「マルチタスク」の指すものが違ふのかな。
違ふといいんだけれど。
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