スケジュール帳が増えすぎて
Bullet Journal をはじめて困つたことがある。
現在使用してゐるスケジュール帳が三冊になつてしまつたことだ。
何度か書いたやうに、去年のうちから今年のスケジュール帳は MIGNON に決めてゐた。
暮れに突然スライド手帳が使ひたくなつて、急遽増やした。
そこに Bullet Journal が加はつてしまつた。
いまのところ、三冊とも使つてゐる。
ここ何年か、スケジュール帳には Smythson の SCHOTT'S MISCELLANY DIARY (以下、SCHOTT'S)を使つてゐた。
これがすこぶるやつがれにぴつたりの手帳だつた、といふ話は何度か書いてゐる。
うすくてかるくてちいさいからどこにでも持つていける。持つてゐるかばんのいづれにもおさまる。ゆゑに活用する。
さういふことだつた。
SCHOTT'S は読んで楽しく書き込んで楽しい手帳でもあつた。
ほぼ日手帳の今日のことばのやうな sentimental な内容はまつたくない。
その日に誰が生まれ、誰が死に、こんな事件があつたよ、といふ内容と、週に一度、変はつた単語の説明がある、そんな感じ。
巻頭と巻末も結婚何周年はなんと呼ぶとか、英国またはロンドンの名所などの電話番号、ワインの生産地と年とその評価などのお役立ち情報が載つてゐる。
事実だけ、それもときにちよつとした sarcasm といふか批評が淡く混ぜてある、そんな内容だつた。
なにも書かなくても十分楽しく読める手帳、それが SCHOTT'S だ。
最初は予定だけ書き込んでゐたのだが、いつしか実績を書き込むやうになつた。
実績、といふと大げさか。
その日持ち歩いたかばんや読み終はつた本の題名、あみものの始めた日と終はつた日などを書き込むやうになつていつた。
さういふのも読み返すのが楽しいんだな、これが。
SCHOTT'S が今年はなくて、ぢやあ Panama のほかの手帳にしやうかと一時考へた。
いろいろ悩んで、MIGNON にした。
MIGNON の紙もまた書き込んで楽しい紙だからだ。
SCHOTT'S は見開き一週間で、一日分のスペースは日付とその日にあつたできごと以外は空白だ。
それで好きなやうに書き込みやすかつた。
その分なにがなんだかわからなくなることもあつたけれどもね。
MIGNON も見開き一週間で、一日分のスペースには八時から十九時まで一時間ごとに罫線が横に引かれてゐる。真ん中で左右に分かれてゐて、左側が九時から十三時、右側が十四時から十九時らになつてゐる。
以前使つてゐたころはこの時間による罫線の区切りが使ひづらかつた。
これだと八時より前と二十時以降のことは書きづらい。
それに、実績も書き込みづらい気がした。
それで、今年は時間を無視することにした。
左側に予定、右側に実績を書くやうにしたのだつた。
右側にはその日使つたかばんやインキを補充した万年筆、読んだ書籍などを書く。
左側には予定を書く。
これでうまく使へてゐる。
予定、と書いたが、しかし、その予定がなかなかたてられない。
それで使ひはじめたのがスライド手帳だつた。バイブルサイズを選んだ。HIRATAINDER もあはせて使つてゐる。
先日、スライド手帳を使ふやうになつてから、次週(以降)の予定をたてるやうになつた、と書いた。
これはいまでもつづいてゐる。
今後もつづくといいな、と思つてゐる。
スライド手帳を使ひはじめてわかつたことがある。
これまでは、予定を立てることをおそれてゐた。
予定を立てて、そのとほりにものごとを運ぶことができない。
ゆゑに、予定を立ててもそのとほりにならないことを厭ふてゐた。
そのことに気がついた。
予定なんて、別に達成しなくてもいいのだ。
できなかつたからといつて地球が滅びるわけではない。
とりあへず、これがしたいといふことを書き出してみる。
それでいいぢやあないか。
それでもまだ、予定を立てることへのおそれはまつたくないわけではない。
まだあるけれども、それは今後緩和されていくんぢやないかな。
いくといいな、と、スライド手帳を使ひながら思ふ。
ところで、スライド手帳は HIRATAINDER といふバインダとあはせるとすこぶる調子のいい手帳だ。
HIRATAINDER はおどろくほど平らに開くバインダである。
ゆゑに書き込みやすい。
だから、左側のページに来る次週以降のページにはあれこれ書き込みたくなる。
逆に、リングが手に当たる右側のページにはそれほど書き込みたいといふ意欲がわかない。
すなはち、実績は書き込みづらい。
実際、一月からスライド手帳を使つてゐるけれど、こちらにはかばんや万年筆、書籍の名前はまつたく書き入れてゐない。
MIGNON があるからいいかな、とも思つてゐる。
でも、さうするといつまでたつても MIGNON とスライド手帳とを一緒に持ち歩かないといけないんだよねえ。
さらに、スライド手帳をバイブルサイズにしたことで、書き込める量がすくないことも気になつてゐた。
持ち運ぶこととサイズとを天秤にかけてバイブルサイズにした。これは正しい判断だつたと思つてゐる。
A5だとうまくおさまらないかばんもあるからね。
また、昨日も書いたやうに、日々いろいろ記録してもこぼれ落ちていくものが多いやうに感じてゐた。
そこに Bullet Journal だつた。
この三つをうまく統合する方法はないだらうか。
これが目下の問題点である。
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