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Tuesday, 23 February 2016

言ひ訳

通勤電車で不愉快な目にあつたとする。
「かういふこともあるよな」「お互ひさまだよな」と受け流せるかどうかは、睡眠が足りてゐるか否かにかかつてゐる。
さう思ふ。

タティングレースは進んでゐない。
先週、Curds & Whey を作つてゐると書いた。その後、昨日の昼休みにちよこつと結んだくらゐだ。
それ以外の日は、寝てゐた。
昼休みのあいた時間に、足りない睡眠を補つてゐたのだ。

以前はそんなことはなかつた。
昼休みのほんのちよつとのあいた時間さへ惜しかつた。
食事を終へたあとはとにかく結んでゐた。
あるいは編んだり紡いだりしてゐた。

それが、最近できなくなりつつある。

睡眠時間自体は、以前よりは長くなつてきてゐるはずだ。
以前、といふのは、四年以上前と比べて、だ。
三年くらゐまへに「これではいかん」といふのでできるだけ睡眠時間優先の生活に切り替へた。
その後は「いかん」と思ふ前よりは睡眠時間が増えてゐる。
その前の記録を取つてゐないので確とはいへない。
でも布団に入る時間が早くなつてゐるからね。

「いかん」と思ふ前は、寝る間も惜しんで編んだり結んだりしてゐた。
以前も書いたとほりである。
休みの前の日などはとことん夜更かししてゐた。

最近それをしなくなつた。
気をつけてゐないとすぐ夜更かしの癖が出てしまふので「絶対しない」とはいへない。
しかし、「もう寝なきゃ!」とは思ふやうになつた。
それで休日の朝も以前より早めに目覚めるやうになりつつある。
おしなべて、だけれどもね。
やはり睡眠不足のつづいたあとの土日はどんなに早く寝ても朝は起きられない。
用事があるときだけは無理矢理起きる。

睡眠不足だと本も読めなくなつてきた。
内容がまつたく頭に入つてこないのである。
はじめて気がついたのは桂枝雀の本を読んでゐたときのことだ。
そんなにむづかしく書いてある本ではない。
しかし、読んでゐて内容がまつたくわからない。著者がなにを云はんとしてゐるのか、さつぱり見当がつかない。
自分はもうダメになつてしまつたのではあるまいか。
そのとき、さう思つた。

それでちやんと眠れてゐるのかといふと、やはり睡眠不足であることには代はりはない。
以前よりも不足分が減つた。
そんな感じである。
ほんたうは、一日七時間は寝たい。
目覚まし時計のアラームをセットせずに寝ると、だいたい七時間前後で目が覚めるのでそんなものなのだと思つてゐる。
七時間眠るには、少なくとも布団には七時間半は入つてゐる必要がある。
のび太ぢやあるまいし、布団に入つて三秒で眠れるやうにはできてゐないからだ。
また、夜中に目が覚めることもあらうし、最低三十分くらゐの余裕はほしい。

七時間半横になるとする。
通勤時間と残業なしの勤務時間を合はせると十二時間半くらゐになる。
それだけでもう二十時間だ。
残りは四時間。
朝の支度や夕食の用意から片づけまでにかかる時間がそれぞれ一時間とする。
残りは二時間。
入浴の準備からあがつたあとの始末まで合はせると、一時間半はかかる。
残りは三十分。
掃除だのなんだのをしてゐたらあつといふ間になくなる時間だ。

書いてゐて絶望する。
朝の支度や夕食に関はることなどは、もうこれ以上減らせないと思つてゐる。かなり必要最低限のことを効率的にやつてゐると思ふからだ。
入浴時間は減らさうと思へば減らせるが、いまの時期きちんとあたたまりたい。
そう思ふと減らせない。

時折、「通勤時間帯の満員電車で本を読んでゐる人がゐる。混んでゐるんだからやめればいいのに」といふ話を聞く。
本を広げるスペースさへないほど混雑してゐる社内でのことだらう。
違ふんだつて。
その時間しか読む時間がないんだつて。

結局、削れる時間は睡眠時間だけ、といふことになる。
削つちやいけないのにね。

そんなわけで、通勤の電車の中にゐるときは貴重な読書時間なのだが、それも最近できなくなりつつある。
眠いからだ。
座れたら寝てしまふ。
もつたいない。

それは睡眠時間を削つてゐるからなのだがな。

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