ノートを使ひきるか否か
最近あまり書いてゐない。
いま使つてゐる手帳が自分には向かないのだと思ふ。
かういふとき、使ふのをやめてしまふか、それとも最後まで使ひきるか、悩むところだ。
これまでは、最後まで使つてきた。
たとへば Rhodia の WebNotebook だ。
Rhodia の WebNotebook にはおそらく個体差があるのだらう。
やつがれの手にしたものは、開きづらかつた。
まづこれがダメだつた理由のひとつ。
開きづらいといふのは、書き込まうとして開くと、自然と閉じてしまふといふことだ。
ノートが抵抗してゐる。
さう感じるくらゐ強かつた。
またこのときは愛用してゐた萬年筆の調子が悪かつた。
ペンの調子が悪いことにはあとで気がついた。
これは WebNotebook のせゐではない。
せゐではないけれども、当時はペンの調子に気づいてゐなかつたので「書きづらいノートだなあ」と思つてゐた。
WebNotebook は最後まで使つた。
書き込むのは右側のページだけにしてゐたけれどね。左側のページはあとで見返したときに追記するやうにしてゐた。
神戸手帳もさうするかなあ。
右側のページにだけ書いて、あとで見返したときに左のページに追記する。
それはいいかもしれない。
神戸手帳はなにが苦手なのかといふと、おそらく 5mm幅の罫線といふところだと思つてゐる。
一行だと狭すぎて、二行使ふと広すぎる。
そんなこといつて、9mm幅の罫線の MONOKAKI はちやんと使へたので、気のせゐかもしれない。
あと、紙が分厚い。
いい紙なんだけどなあ。ペンもえらばないし。
5mm幅にきちんと字の書ける人や罫線を気にしない人には神戸手帳はとてもよい手帳だと思ふ。
なにしろ、佇まひがいい、とは以前も書いてゐる。
机においたときの「書き込んで」といふ感じ。
最初は手の脂のつくのが気になつてゐたカヴァもいつしか馴染んでゐる。
カヴァといへば見返しにいろいろはさめるのもいい。
いい手帳なんだけどなあ。
さう考へると、最近あまり書いてゐないのは、自分のせゐではあるまいか、といふ気もしてくる。
気力がない。
時間がない。
書く時間があつたら寝たい。
そんな感じなのぢやああるまいか。
神戸手帳はまだ半分も使つてゐない。
次の手帳はこの先何年も買ふ必要のないほど家にある Moleskine のポケットサイズか、ちよこつとだけ手持ちにある Smythson の Panama だらう。
それとも HIRATAINDER にメモ帳のリフィルをはさむことにしやうか。
かういふことをつらつら書き連ねればいいんだよね。
それをしないといふことは、手帳と相性があまりよくないのだらう。
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