失敗につぐ失敗
年賀状はもう間に合はないと思つてゐる。
今日から年賀はがきを投函してもいいのらしい。
いまだに年賀はがきを購入してゐない。
タティングレースのモチーフは、まつたく増えてゐない。
あるモチーフを作つては失敗し、なほしては失敗してゐるからだ。
ほどけるときはほどいてゐるけれど、もうムリだなと思つて捨てたこともある。
世の中のタティングレースをたしなむ方々はなにがなんでもほどくのらしいが、残念ながらやつがれの人生はほどきにくい糸をほどくことに費やすほど長くはない。
そんなわけで、昨日も六目ばかり(すなはち十二目。ダブルスティッチだからね)ほどいたところだ。
そんなに何度も失敗するのなら、もうそのモチーフ自体を作るのをやめたらどうか。
三度目の失敗のときに、さう思つた。
そこまでして、作る必要があるのか。
ほかのモチーフを作ればいいぢやあないか。
そのとほりである。
自分でもさう思ふ。
このモチーフは一度は作つてみたかつたものなのだ。
そして、作つてゐても楽しい。
タティングシャトルひとつだけでできるモチーフながら、タティングレースらしさのあるモチーフだからだ。
そんなわけで、今日も今日とてそのモチーフを作つてゐる。
作つてゐるのは、Mary Konior の Tatting with Visual Patterns に掲載されてゐる Posy といふモチーフだ。
ピコをつなぐ場所を間違へてしまふんだよなあ。
うーん、情けない。
Posy はひたすらリングだけを作つていくモチーフだ。
そこがいい。
リングのならんださまがいいし、ちよつとカスケードを思はせるやうなところがたまらない。
これは完成させたい。
さう思つてゐる。
目標を見誤つてゐるので、なかなか年賀状作成には入れずにゐる。
年賀状、出さなきやダメでせうかね。
出せなかつたら社会人失格かね。
去年、郵便局にそんなやうなポスターがはられてゐたつけか。
年賀状を出せないやうな人間は社会人失格つて。
社会人失格でもいいかな、もう。
さう思ふくらゐ、切羽つまつてゐる。
でもモチーフは作るけどね。
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