2015年11月の読書メーター
2015年11月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1077ページ
ナイス数:9ナイス
ポポイ (新潮文庫)の感想
一泊旅行の友につれて行つた。再読。やはりよくわからないけれど、しばしこのわからなさを楽しむとするか。
読了日:11月3日 著者:倉橋由美子
文化を超えての感想
Twitterで「こどものころ育つたフランスでは他人のことばの言外の意味を勝手に憶測してはいけないと習つた。日本では「云はなくてもわかるでせう」と云はれる。日本は特殊だ」といふやうな呟きを見て、それは高文脈文化か低文脈文化かの違ひなのではないかと思つて読むことにした。読んだ結果、上記呟きの主は同一視の人なのだな、といふことがわかつた。
読了日:11月9日 著者:エドワード・T.ホール
ポポイ (新潮文庫)の感想
自分にはめづらしくテクストを読み込んでゐる。作中で三島由紀夫のことを「ヴィルトゥオーゾ」と褒めてゐるけれど、主人公の祖父の云ふある種の単語とある種の比喩表現を組み合はせるだけで深遠な意味のことを云ひあらはすことができる、といふのは、もしかして自決前の演説などのことを云ふてゐるのだらうか、とか、いろいろ調べたいことがでてきてゐる。
読了日:11月11日 著者:倉橋由美子
ポポイ (新潮文庫)の感想
「夜の入り口」朗読会に行つてきたのであらためて再読。朗読会ではうまいこと編集してゐたんだなあ。ト書きといふか地の文にある感情表現はほとんどすべて朗読者が表現してゐたやうに思ふ。 朗読会後の古屋美登里と豊崎由美との対談で、「倉橋先生はフフフと笑ひながら書いてゐたと思ふ」「真剣に読む人を笑つてゐたのに違ひない」と云うてゐた。それを思ひ出し乍ら読んだ。
読了日:11月14日 著者:倉橋由美子
Mycroft Holmesの感想
何かが違ふ。シャーロキアンではないのでシャーロックの兄であるマイクロフトの印象は朧げなものなのだが、それでも何かが違ふ気がする。物語はトリニダードから始まる。土地の民話に出てくる怪物が子供を殺した事件とロンドンにゐるマイクロフトがどう関係するのかが気になつて読んでみた。話の筋はハリウッド的。映画にしたらいいのかも、と思つたら、共著者は映画の脚本家だといふ。なるほど。
読了日:11月28日 著者:KareemAbdul-Jabbar,AnnaWaterhouse
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