秋色のショール
飯田に来てゐる。
道中、紅葉を楽しんできた。
とくに諏訪湖周辺はすばらしかつた。
紅葉を見るために来たわけではない。
たまたまだつた。
ほんたうは、九月か十月のうちに来たかつた。
一度はりんごの季節に来てみたいと思つてゐるしね。
しかし、この時期になつてしまつた。
その結果、山中湖付近を過ぎたあたりから、色づいた木々の葉を見ることができた。
幸運である。
秋色はいいねえ。
ほぼ毎年十二月には京都南座に顔見世を見に行く。
大抵十二月の頭に行く。
すると、新幹線の車窓に秋の名残があつたりするんだね。
名残といふよりは、最近では十二月の頭くらゐが紅葉の見ごろなのかな。
ところで、もともとやつがれは寒色系が好きだつた。
いまでも好きだ。
青とかね。あとは白黒とか灰色。
赤が入つてゐても紫。
それが、あみものをするやうになつてから好きな色が増えた、といふ話は何度か書いてゐる。
秋色もそれかな。
秋の色といふと、茶色系が思ひ浮かぶ。
でも、紅葉つて赤だし、黄色もあるし、常緑樹の緑も残つてゐる。
柿やハロウィーンのかぼちやは橙色だ。
そして、空は青い。
これが春の色だと、花の色が葉の色にとつて代はる。
空の青もすこしやはらかい。
夏には夏の、冬には冬の色がある。
なかでも秋色が好きなんだよね、といふわけで、Striped Shawl だ。
黒に近い焦げ茶を主に使ひ、朱色・抹茶色・山吹色・ベージュ・杢青・牡丹色をちよこちよこ入れる。
ちよこちよこ入れる色のチョイスは、「五右衛門vs轟天」で見た登場人物の衣装を参考にしてゐる。
とくに杢青はさう。
ここには出てゐない牡丹色はほかの色と合はせてみてよささうだつたので入れてみた。
本では、焦げ茶は紺色だ。
もともとの自分の趣味からいくと紺なんだよね。
でも秋色にしたかつたんだな。
合はせた色も秋色。
いはゆる Mitered Square のドミノ編みにしなかつたのは正解かな、といまのところ思つてゐる。
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