2015年10月の読書メーター
2015年10月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2124ページ
ナイス数:20ナイス
アンネ・フランクについて語るときに僕たちの語ること (新潮クレスト・ブックス)の感想
ユダヤ人・ユダヤ教にこだはつてゐるけれどでも本質はそこぢやあないよねといふ話が七篇と、さうでもない話が一篇、かな。ちやんと読めてないのかも。原文もこんな饒舌体つぽい感じなのだらうか。「若い寡婦たちには果物をただで」はエリ・ヴィーゼルの別ヴァージョンといふ感じで読んだ。
読了日:10月2日 著者:ネイサンイングランダー
歴史から理論を創造する方法: 社会科学と歴史学を統合するの感想
戦つてるなー、といふ印象。
読了日:10月6日 著者:保城広至
超入門!現代文学理論講座 (ちくまプリマー新書)の感想
作者の為人や生涯は小説を手にした人が等しく共有している情報ではない。この本でいふ「テクスト」は等しく与へられる情報で、そこからいろいろ読み取るといふのはありだと思うんだけど、世の中的にはさうでもないのか知らん。
読了日:10月9日 著者:蓼沼正美
新釈 走れメロス 他四篇 (角川文庫)の感想
全篇これ切ない。笑へる? いやー、笑へないなあ。原作を読んだ若いころを思ひ出すのか(と云ひつつ「山月記」はつひ最近読み返したばかりだが)、あまりにも思ひあたることが多過ぎて身につまされるのか、あるいは。
読了日:10月13日 著者:森見登美彦
花咲く乙女たちのキンピラゴボウ 後篇 (河出文庫)の感想
「"可愛い"は男に使っちゃいけないのネ、よっぽどくだけた冗談以外には。(P71)」は拳拳服膺したい。なんちて。
読了日:10月15日 著者:橋本治
知の逆転 (NHK出版新書 395)の感想
「まえがき」に「この世からロマンが失われつつある」とあるが、ほんたうだらうか。さう思つたので読みはじめてみた。さういふ視点で読んでみると、とくにインターネットに関する質問には答へを誘導するやうなものが多いやうに感じる。実際はどうだつたかわからないけれど、「ここでインターネットに関する質問は妙ぢやない?」と思つたりとかね。かういふ違和感のある本を読みたかつたので、そこは Kein Problem だ。
読了日:10月18日 著者:ジャレド・ダイアモンド,ノーム・チョムスキー,オリバー・サックス,マービン・ミンスキー,トム・レイトン,ジェームズ・ワトソン
ポポイ (新潮文庫)の感想
ひんやりとした印象の物語。ポポイと主人公の祖父との関係を中心に再読する予定。
読了日:10月19日 著者:倉橋由美子
Lost in a Good Book: Thursday Next Book 2の感想
カフカの「審判」を土台にした部分がをかし過ぎてたまらない。物語としては、シェイクスピアの幻の作品の真贋、サーズデイの夫ランデンの誘拐、「大いなる遺産」のミス・ハヴィシャムに弟子入りするサーズデイ、世界の終焉といつたところがほぼ同時に進行していく。前作よりおもしろくなつてゐるし、内容が内容だけに前作よりも切ない。
読了日:10月29日 著者:JasperFforde
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