増やしたくない
先週は、アクセントカラーのストールをちよこちよこ編んでゐた。
連休中はあちこち遊び歩いてゐたから云ふほど進んではゐない。
しかし日々編むといふことは大切なことだ。
あと50段ほど編むと終はるところまできた。
すでにかなりの長さがあるので、もうやめてもいいとは思ふ。
しかし糸が半端にあまるのもいやなので、指定段数編むつもりだ。
今年はもうできあがらないかもしれないと思つてゐたけれど、編み上げるところまではたどりつけさうだ。
ここのところ涼しくなつたのも進む原因のひとつだ。
ストールなのでとにかく長い。それが膝の上に乗つてゐると、暑いと我慢できなくなる。
しかし、涼しければ話は別だ。
膝の上に乗つてゐるのもさほど気にはならない。
涼しいといつても夏の終はりの涼しさだつたりはするが、糸は麻と綿との混紡だし、レース模様で穴があちこちあいてゐるから、多少はましだ。
編み上がるころには、まだ使へるかなあ。
10月に入つたら麻はちよつともうをかしいだらうか。
それともまだ大丈夫かな。
大丈夫ならモチベーションも刺激されやうといふものなのだけれど。
ところで、昨日叔母たちに会つてきた。
叔母Aは現在自宅リフォーム中とのことで、もう自分では使はないものをくれたりした。
叔母Bは、叔母Aにあげやうと思つて持つてきた旧ソ連みやげの琥珀のネックレスをくれた。叔母Aは皮膚に直接ネックレスのやうなものが触れるのはイヤなのださうである。
叔母Aがくれたものの中には、マフラーやスカーフがあつた。
マフラーはピンクと白のヘリンボーン模様の毛糸のもの、スカーフはピンクで薄地の絹のものだ。
まあ、自分ではまづ買はないものばかりだ。
ピンクといふのもさうだけれども、マフラーやスカーフは「自分で作るもの」「自分で編むもの」だからだ。
だから、実は薄地の絹のスカーフといふのは以前からほしいなと思つてゐたりもしたのだけれど、一度も買つたことがない。
さういやちよつと違ふけれど、エルメスのスカーフでボビンレースの意匠のものがあつたと思ふ。あれはほしかつたなー。お道具もの柄、いいよね。
そんなわけで、ありがたくいただいてきた。
今年はマフラーは編まないぞ、といふ決意をかためたかつたから、といふの話もある。
なぜか毎年最低一本はマフラーが増えてゐる。
ひどいと二本、三本と増える。
マフラーつて、なんとなく編みたくなるものなんだよね。
なんだかあみものつぽいぢやん。
最近は長い帯状のものよりも輪に編んだものの方が好きで、そればかり編んでゐる。
輪になつてると、首に巻いたときに落ちにくいし、結び目ができないのがいい。
しかもメビウス編みが好きときてゐるから、妙にねぢれたやうなマフラーやショールの類が毎年増えていく。
去年は三角ショールをどこまで大きくできるかといふ実験もした。
糸がある限りつづけるつもりでゐたけれど、中途半端なところで終はりさうだつたから7玉くらゐでやめた。
その前の年はやはりメビウス編みのショールで大きなものを編んでゐる。セーターを編むつもりで買つた毛糸が大量に余つてしまつたので、それを使つて編んだ。こちらはほぼ糸を使ひきつた。たまたまうまいことさうなつた。
今年はなにか別のものを編みたい。
別のものを編んで余裕があつたらマフラー、かな。
しかし、冬になつてから着手すると冬中に間に合はない気がするんだけとなあ。
まあ、冬用のマフラーは毛糸で編むだらうから、いま編んでゐる麻綿混紡の糸よりはずつと編みやすからうし、さくさく進むやうな気もしないではないんだけれどね。
だから、これ以上マフラーを増やしても仕方がないんだつてば。
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