働くことはからだに悪い
連休も終はらうとしてゐる。
休みのあひだはずつと体調がよかつた。
毎日はかつてゐるものの数値の安定してゐることといつたら。
ひとつには、いつもより睡眠を取つてゐる。
また、いつもより適切に食事を摂つてゐる。
そして、いつもより歩いてゐる。
ここでいふ「いつも」とは、平日をさす。
平日は、とにかく仕事ですべてが縛られてゐる。
起きる時間、出かける時間、帰つてくる時間が縛られてしまふと、食事の時間や睡眠時間もおのづと制限されてしまふ。
おなかがすいたなあと思ふときに食べられぬ結果食べ過ぎてしまつたり、とくにおなかがすいてゐないときに時間ができたりするのであまり食べずにゐるとその後思はぬ時間におなかがすいたりする。
歩いたり動いたりする時間も自由には取れない。
さういふときこそライフハックだよ、といふ向きもあるだらう。
しかし、一日が24時間ときまつてゐて、職場で過ごす時間と通勤時間、それに朝や夜の準備する時間などを考へると、そんなに時間はあまつてゐないのだ。
すなはち、可処分時間がない。
一方、連休のあひだはどうかといふと、なんかもう可処分時間だらけだ。
本来するべき家事をすべてはふり捨ててゐるからだ。
やるべきことをやらずに遊び呆ける。
またはひたすら眠る。
普段できないことをあれこれする。
この連休は、連休前の金曜日に午後半休を取つて、「五右衛門ロックIII ZIPANG PUNK」を見に行つたのを皮切りに、土曜日には渋谷区主催の川本喜八郎人形ギャラリー関連講座である「人形と声と遣い手と」といふイヴェント、日曜日には大☆新感線博と歌舞伎座で秀山祭夜の部の「伽羅先代萩」、月曜日こそこれといつてなにもしなかつたものの、火曜日には上野の森美術館で大河原邦男展、そして今日は「キングスマン」を見に行つて、その足でパルコ・ミュージアムで開催されてゐた大☆新感線博の最終日に行つてきた。
もりだくさんだ。
出かけることが多かつたので、飲酒もしてないしね。遠出しなかつた月曜日にちよつと飲んだくらゐ。
健康的だなあ。
思ふに、働くといふことは躰によくないのだらう。
大河原邦男展で「最低野郎」などのお酒を販売していた白糸酒造の方が云つてゐた。
昔、母親が営業で毎日のやうに飲んでゐて、よく胃潰瘍を患つて台所で血を吐いてゐた、と。
働くつてさういふことなんだな、と。
さう考へると、長期の休みといふのはやはり必要なんだらうと思ふ。
さう我と我が身に云ひ訳してゐる。
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