どうにもいびつで
先週は、リカちやんサイズのベレー帽を編んでゐた。
結局、ROWANSPUN 4Plyを出してはこなかつた。
たまたま見つかつたニッケの中細毛糸があつたからだ。
ほとんど黒に近いチャコールグレーで微妙に霜降りな感じの色の毛糸で編んだ。
例によつて「五右衛門vs轟天」ハイがつづいてゐるので、あまり編む時間がとれなかつたりして、完成には至つてゐない。
完成には至つてゐないのは、形がどうにもいびつだからである。
一応円に近くなるやうに増減目の位置はたまにずらしつつ編んでみたんだけどなあ。
たぶん、一番最初に円を編む時点ですでにゆがんでゐるのだ。
編み続けていくと、そのゆがみが次第に顕著になつていく。
そんな感じがする。
うーん、をかしいなあ。
まあ、とりあへず無理矢理形をととのへてかぶせてみれば、かぶれないことはないのだけれどもねえ。
ほどいてやりなほすか、それともこれはこれでとつておいてなにがいけないのか確認しつつ新しく編むか。
悩んでゐる。
モデルをそばにおかずに編んだので、想定よりもちよつと slouchy にできちやつたしな。
当初の予定では、細編みでかつちり編んで、ちよつとこぶりなものにしやうと思つてゐた。
大きくなりすぎてしまつたのは、ゆがみを矯正しやうとしたからといふのもある。
ほどくにしても、ちやんと目の数段の数を数へてからにするか。
この毛糸はなかなかいい色なので、ベレー帽とお揃ひのヴェストも編まうかと思つてゐる。
これはちやんと設計図……ぢやなくて編み図を引かないとダメかな。
形はきまつてゐる。
多少糸を継ぎつつ編む必要がある形なのが難だが、まあいいだらう。
胴のあたりでちよつと増減目を入れたいけれど、サイズ的にむづかしいだらうか。
などと、考へてだけはゐる。
でもやつぱり先に去年からしかかつてゐるストールを仕上げる方が先決だらうか。
このまま来年に持ち越してもいいことはないやうな気がする。
できあがれば十月中くらゐはまだ使へさうだし。
さういひながら、ハイなもんだから気持ちが落ち着かなくて、なかなか編み針を手にする心の余裕がないんだよね。
早くこのハイな状態が抜ければいいのだが……
でもまあ、「五右衛門vs轟天」のおかげで「人形の服を編む」といふ基本設定を思ひ出したので、しばらくはこのままでもいいことにするか。
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