暑さゆゑ
編んでゐない。
このまま編まなくなつてしまふのだらうか。
そんな気もする。
暑すぎるのだらう。
涼しいところに行くと「あんなものを編みたいなあ」と思つたりするからだ。
このまま編まなくなつたらどうなるのか。
去年編みはじめて途中ではふつてあるストールをはじめとして編みかけのものはおそらくゴミになるのだらう。
買つたはいいもののしまひこまれた毛糸もしかり。
全部捨てたら、すつきりするかなあ。
一方、涼しいところにゐると、「いい加減、茶羽織を編むかなあ」と思つたりする。
もう長いこと「茶羽織を編みたい」と思つてゐるのだが、着手したことはない。毛糸もないしな。
毛糸は、あまり毛糸をかきあつめて編んでもいいかなあ、と思はないでもない。
問題は編み方がわからないといふことだけれども、おそらく長方形に編めばいいのだらう。
1960年代のあみものの本などを見ると、グラニースクエアをつないだ羽織が載つてゐたりするので、そんな感じでいいんだと思ふ。
ドミノ編みの茶羽織とか、いいかもしれない。
六月に歌舞伎座で「新薄雪物語」を見たときに、「中村吉右衛門は格子柄の衣装の役が似合ふなあ」と思つた。
このときの団九郎もさうだし、「すし屋」の権太とか、弁慶とか、いづれもいい。
「車引」で梅王丸と桜丸との衣装の柄もいいよなあ。あれだつたらドミノ編みでいけるし。
しかし、それには新たに毛糸を買はねばならない。
できれば手持ちの糸で編みたいんだよね。
さうしたらドミノ編みの茶羽織とか、いいんぢやあるまいか。
問題は、センスがないから滅茶苦茶な色柄の羽織になるだらうといふことだけれども。
いま外で「高温注意報」の放送をしてゐるやうだ。
まだ午前十時でこれだよ。
そらあ編む気ばかりでなく、なにかやる気が失せても仕方がないよなあ。
あと狂ほしくエミーグランデでかぎ針編みをしたいといふ思ひにかられることもある。
残念ながらエミーグランデは手持ちにない。
そして、家に帰ると暑い。
最低あと二ヶ月はこんな調子かねえ。
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