「わかる奴だけわかればいい」
以前、「俺の発言がなにを踏まえているかわかる奴がきっといる」に関するエントリを書いた。
自分が好きなものはたいていさういふものだ、といふ話だ。
たとへば「びじゅチューン!」だ。
「びじゅチューン!」は古今東西の藝術作品を題材にしてゐる。
そして、歌や絵の中にその藝術作品にちなんだ情報がいろいろ埋まつてゐる。
「お局のモナリザさん」なら「株式会社ジョコンダ」とかね。
「保健室に太陽の塔」ならコーラスの「バンパクバンパク」とか「びーべらぼー」とか。
歌舞伎や文楽もさういふものだし、「史記」を読んでゐるのは踏まへられてゐる方の話を知りたいからだらう。
今日見て来た「2015年劇団☆新感線35周年 オールスターチャンピオンまつり 「五右衛門vs轟天」」もまさにそれで、登場人物は過去にどこかに出てきた人々ばかりだし、飛竜三段蹴り(だらう、多分)のもぢりや「未来から来たからスーパージェッターなのね」みたやうな小ネタがてんこ盛りだ。
もちろん、わからないネタの方が多いんだらうけど、いいのいいの、楽しければそれで。
あまり書くとネタバレになつてしまふので、今回はこのくらゐで。
思へば、はじめて見た劇団☆新感線の舞台はネタものだつた。
だからだらうか、ネタもの・おポンチものと呼ばれる演目が異様に好きだ。
いや、はじめてかどうかは関係ない。
もともとネタものが好きなんだな。
あー、通ひたいなー、「五右衛門vs轟天」。
もうあとそんなに上演回数もないけれど。
それに、通へるやうな金額でもないけれど。
先月足りなかつたものが、つまつてゐたからなあ。
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