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Tuesday, 11 August 2015

タティングレースは糸を選ぶ

タティングレースの話をすると、Black Magic はまだ完成にこぎつけてゐない。
先週は暑さに負けてしまつた。
「The Twirly をつなぐプロジェクト」はつなぐ場所を間違へてしまつてあまり進んでゐない。
さうかうするうちに昨日も書いたとほり風工房の「アクセントカラーのストール」を再開してしまつたので、Black Magic はしばらく放置かもしれないなあ。
「The Twirly をつなぐプロジェクト」はちまちま進める予定だ。

ところで、「アクセントカラーのストール」は、ハマナカのフラックスCといふ糸で編んでゐる。
フラックスCは麻が八割強綿が二割弱の混紡糸だ。
麻の糸にしては編みやすい。
CはcrochetのCなので、棒針編みで使ふのはどうかと思ふが、レース模様は比較的撚りの弱い方がきれいに出るはずなので、問題ないと思つてゐる。
撚りの弱い方がいい所以は、撚りの弱い方が編み地が平らになるからだ。
まあ、一度試してみんしやい。

棒針編みはS撚り、かぎ針編みはZ撚りの糸の方が編みやすいといはれてゐる。
S撚りとZ撚りは撚りの入つてゐる方向の話で、糸を側面から見たときに、撚りの方向がSの字とおなじだつたらS撚り、Zの字とおなじだつたらZ撚りといふ。
手縫ひ糸がSでミシン糸がZだつたかな。逆だつたかもしれないが、なんかそんな違ひもある。

棒針編みでもトゥヴォーエンヅスティカット(Tvaandsstickat)といふ北欧の二重編みはZ撚りの糸を使ふといふ話だ。

市販の手編み糸は大抵はS撚りだ。
「かぎ針編み用」と称してゐる糸にはZ撚りが多い。
あとまれになんにも書いてないけれどZ撚りだつたりする糸もある。

撚りの話をするつもりではなかつた。

ハマナカのフラックスCは麻綿混紡糸なのに編みやすい。
編みやすいのだが、しかし、編んでゐると「やつぱり毛糸で編みたいなあ」と思ふ。

毛糸。
できれば羊毛がいい。
羊毛も、できればメリノかなあ。

近年、アルパカの毛の毛糸だとかカシミヤの毛の毛糸だとかを贅沢にも使ふことがあつた。
麝香牛の毛の毛糸を使つたこともある。
でも、羊毛の毛糸が一番編みやすい。
そんな気がするんだよなあ。

恵糸やさんが云つてゐた。
羊毛の毛糸で編んだマフラーだと、暖房の入つた電車内などでは突然かーっと暑くなつてきてたまらないことがある。でも、カシミヤの毛の毛糸で編んだマフラーならそんなことにはならない。
云はれて試してみると、なるほど、そんな気はする。
カシミヤがさうなら麝香牛もさうだらう。

さうは思ふのだが、やつぱり羊毛の毛糸の方が圧倒的に編みやすいんだよなあ。
弾力が違ふし、繊維も強い。
羊毛は編むために生まれてきたんぢやあるまいか。
あるいは編みもの自体が羊毛の糸に合ふやうに作られてゐるぢやあるまいか。
それは大げさか。

それで云ふと、タティングレースは綿の糸がいい。
それも mercerized cotton ね。シルケット加工した綿とも云ふか。
マーセライズ加工自体はもともとは光沢を出すためのものなのだらうけれど、糸の滑りもよくなるんだと思ふ。
この加工の施されてゐない綿の糸でタティングをするのはかなり苦痛だ。

タティングレースなら絹糸もいいんぢやない、といふ向きもあらう。
それはそのとほりなのだけれども、芯糸をかなりしつかり引かないといけないし、糸によつてはスティッチがゆるみやすかつたりするものもある。

やつぱり綿だなあ。タティングするなら。

で、最初に「レース編みに使ふ糸は撚りが比較的弱い方がいい」とか書いておいてなんだけれども、タティングレースに使ふ場合は撚りは強い方がいいやうに思ふ。
ここでいふ「撚りが弱い」「強い」といふのは「どちらかといへば」といふ話で、実際にものすごーく撚りが弱い糸は編んだり結んだりするのには使ひづらいし、強くても同様だ。
あ、無撚糸はまた別の話ね。

タティングレースは糸の撚りが弱いとスティッチがきれいな形にならない。
かといつて強すぎてもいけないんだけど……そこの加減がむづかしい。
シャトルに糸を巻いた時点で糸に余分な撚りが加はつたり、逆に取れたりしてしまふし、その状態で結び始めると、さらに糸の撚りが変はつてきたりすることがある。
ここをうまく制御できるといいんだけれどねえ。

Burdaによると、シャトルに糸を巻くときはシャトル自体を回しながら巻くといいのらしいが……
ほんとかな。

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