How Dainty
編まないかはりといつてはなんだが、タティングレースの栞をちまちま作つてゐる。
ものは先週も書いた Mary Konior の Black Magicだ。
糸は Lisbeth #40 の牡丹色。
おりがみの牡丹色によく似た赤紫色である。
いい色だ。この酷暑の季節でなければ。
「The Twilry をつなぐプロジェクト」で使つてゐるのも Lisbeth #40 の、こちらは蔓日々草色の糸だ。
ふしぎなもので、Black Magic に使つてゐる牡丹色の糸の方が仕上がりが細いやうな気がする。
ダブルスティッチひとつとつても、牡丹色の糸の方がそこはかとなく繊細にできてゐる気がするのだ。
色によつて糸の太さが違ふ、といふことはあるやうだ。
毛糸だと黒より白の方が若干細くできてゐるものもある、といふ話を聞いたことがある。
膨張色か否かでおなじ太さだと見た目に違つて見えるからだらうか。
それともこれも染料のせゐだつたりするのかな。
栞の場合は、しつかり作りたいといふこともあつて、手加減も糸の引き加減もいつもよりは心持ちきつくしてゐるつもりである。
それで「The Twirly を結ぶプロジェクト」に比べてスティッチが小さく見えるといふこともあるかもしれない。
牡丹色のダブルスティッチのちいささを見るにつけ、「よくぞまあこんなものが作れるもんだねえ」と我ながら感心する。
家庭科は努力点しかもらへなかつたやつがれが、である。
タティングレースは家庭科ではやらないからだらうけれどもね。
もし家庭科で習つてゐたら、こんなにはまることはなかつたんぢやあるまいか。
さう思ふ。
さうかうするうちに Black Magic も今日明日中にはできあがりさうだ。
次はなにをするかな。
最近流行りの「おとなのブレスレット」的なものでも作つてみるかね、タティングレースで。
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