2015年7月の読書メーター
2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2516ページ
ナイス数:14ナイス
史記 8 列伝 1 新釈漢文大系 (88)の感想
管仲は得難いけれど鮑叔はもつと得難い。商君列伝の司馬遷の評、白起王翦列伝の王翦の始皇帝評、それと王離の評とを書き出してゐる。「天資刻薄の人」といふのが他人事とは思へなかつたのと、始皇帝の為人がものすごくよくわかるのと、やつぱり人殺しはいけないよね。と思うたんだらう。多分。
読了日:7月3日 著者:水沢利忠
雨降りだからミステリーでも勉強しよう (ちくま文庫)の感想
「寒い国から帰つてきたスパイ」だとか「藁の女」だとか、出たばかりのころに読んでゐるといふのがなぜだか無性に羨ましい。ここで紹介されたのがきつかけで実際に翻訳された本つてどれくらゐあるんだらう。これまた無性に未訳の洋書とか読みたくなつてくる一冊。
読了日:7月4日 著者:植草甚一
嶋浩一郎のアイデアのつくり方 (ディスカヴァー携書 3)の感想
おそらく世の中のlifehackers的な人々は整理整頓が好きなんだらうな。散漫力では余人に負けないと思ふけど、ゆゑにメモや本を一ヶ月寝かせておく自信はないなあ。一ヶ月たつたらどこに行つたかわからなくなるもの。肝は「情報の接着剤」なのだらう。情報を発散・展開させていくことは案外かんたんだけど、問題はそれを如何に集約するかだ。そこは役立つかなあ。
読了日:7月4日 著者:嶋浩一郎
句集 月魄の感想
傀儡の句に人形浄瑠璃の人形を重ねてしまふ。
読了日:7月11日 著者:真鍋呉夫
Lock Inの感想
初スコルジー。誰かのblogに紹介されてゐたのを見て読んでみた。犯人はわかつてゐて、どう追ひつめていくかといふ話。スコルジーにしてはそんなにおもしろくないといふ評もあるやうで、これがおもしろくないのだつたらおもしろいのはどんなにおもしろいんだらうと気になる。翻訳されてゐる本を探すか。
読了日:7月12日 著者:JohnScalzi
七時間半 (ちくま文庫)の感想
懐かしいことばがたくさん出てくる。電停。BG。電笛。湘南電車なんていまどき誰も云はない。でも藤沢を過ぎるあたりまではまだ町のうち、なんだなあ。熱海の存在意義もいまと違ふ気がする。でも浜名湖あたりが車窓の風景の切替地点といふのはいまもさうかな。身近な人に著名人の仇名をつけるといふのもちよつと古風かも。それにならつてしつかりものつぽくてちよつと可愛い店員さんを秘かに「藤倉さん」と呼ぶことにした。
読了日:7月14日 著者:獅子文六
The Big Over Easy: A Nursery Crimeの感想
なぜこれが翻訳されないのかと思ふくらゐおもしろい。サーズデー・ネクスト・シリーズありきだからかなあ。Nursery Rhymes といふか Mother Goose 好き、モンティ・パイソン好きにすすめたい。
読了日:7月30日 著者:JasperFforde
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