ブロガーズトート 如何に使ふか
先日、ブロガーズトートを使ひ倒してゐるといふ人のブログを読んだ。
さうなんだよな、ブロガーズトート、いいんだよな。
大きくてなんでも入る上に、さつと取り出したいものをさつと取り出すことのできるポケットが充実してゐる。
それに右肩にかけて使ふことを前提にしてゐるので実に使ひやすい。
最近ル・ボナーのパパスを愛用してゐてつくづく思ふのだが、左肩にかけて使ふ前提のカバンを右肩にかけて使ふと、ファスナーひとつとつてもまことに開けにくい。
肘を張らないと開けられないので、混雑してゐる電車の中では開けることを断念することもしばしばある。
ブロガーズトートにはファスナーといつて内ポケット用しかないが、ポケットの位置など、右肩にかけたときにものを取り出しやすくできてゐる。
なんでも入るからこれ一つ持てば忘れものの心配もない。
墓参時の線香や花束やらなにやら入れるのにもとても役立つカバンだ。
最高ぢやん。
と、買つてしばらくはさう思つてゐた。
しかし、まあ、問題がないわけでもない。
なんでも入るからなんでも入れてしまふ。
それで重たくなりすぎてしまふ。
これが問題のひとつ。
もうひとつは、満員電車内ではやはり邪魔、といふことだ。
以前ここでブロガーズトートとひらくPCバッグとどちらにしやうか悩んでブロガーズトートにした、といふ話を書いた。
決め手は通勤電車で邪魔になるかならないか、だつた。
どちらも邪魔になるのは仕方がない。
でもブロガーズトートならくたつとするからカバンの中身によつては小さくなつてそれほど邪魔にならないんぢやあるまいか。
この目測は正しかつた。
といつて、ひらくPCバッグを持つてゐるわけではないので比較はできないが、ブロガーズトート単体でいふと、中身が小さいときにはカバンはくたつとした躰に沿ふ。したがつて、周囲にそれほど迷惑をかけずに済む。
でも、大抵荷物は多いからね。
荷台があいてゐればそこにおけばいいのかもしれない。
しかし、中身は「なんでも入り」だ。
社員証から定期券から財布から、なんでも入つてゐる。
そんなカバンを手元からはなすことができるだらうか。
できない。
できないね、まづ。
世の中の男の人は鍵だの財布だの定期券入れだのを着てゐるもののポケットに入れてゐるのだらう。
だから電車の荷台にカバンを置くことにそんなに抵抗がないんだと思ふ。
まあ最近はセキュリティだのなんだのとうるさくて、職場に持つて行くやうなカバンを手元から離すのはよろしくない、といふ風潮もあるかもしれない。
満員電車の中ではそんなこと云つてゐられないはずなのだが、かたくなにカバンを提げたままの人もゐないわけぢやあない。
とはいへ、見てゐるかぎり、結構荷台を使ふ人は多い。
最低限必要なものは身につけてゐるからできることだらう。
そんなわけで、荷台に置くわけにも行かず、かといつて足下に置くのも邪魔だよなあ、といふわけで、ブロガーズトートは満員電車の中ではかなり邪魔になる。
ブロガーズトートのせゐぢやないんだけどね。
といふわけで、最近ではブロガーズトートの出番はめつきり減つてゐる。
旅行カバンと化してゐるといつてもいい。
これがまたいい感じで使へるんだなあ。
大きくて軽いのがいいし、中身が少なければかばんもそれなりにくたつと小さくなる。
ポケットが充実してゐるので細かいものを分けてしまふこともできる。
ブロガーズトートにはアクセサリーを入れる内ポケットがあつたりするのだが、いままでその用途で使つたことはなかつた。
旅行カバンとして使ふやうになつて、就寝時に時計などを入れるやうにしてゐる。
いいぢやあないか。
とはいへ、やつぱり普段も使ひたい。
土日にふらりと出かけるときに使つてみやうかな。
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