タティングレースの新刊を見て
今年に入つて、タティングレースの新刊を二冊ほど目にした。
一冊は二月の終わりごろ、もう一冊は先月の終わりごろ出版されたのだといふ。
どちらもまだ入手してゐないし、いまのところ入手する予定はない。
本屋の店頭でぱらぱらと見た感じだと、これまで出版されてゐるものとさう変はつたやうすがないからだ。
以前は、タティングレースの新刊といふだけで一も二もなく買つてゐたものだつた。
次にいつ出るかわからない。
店頭からなくなつたら、もうめぐり会へないかもしれない。
さう思つてゐたからだ。
それが、ここのところ年に二冊くらゐは出版されるやうになつてきた。
そして、なんとなく内容がかぶるところがあるやうに思はれてきた。
たとへば、あみものの本の場合、作り目や増減目、ふせどめやとじはぎの仕方は、大抵本の最終ページ付近にあつて、そんなに詳しく出てゐるわけではない。
初心者向けの本の場合は詳細な行程が写真付きで紹介されてゐることがある。
そんな感じだらうか。
一々「編み針とは」とか「とじはぎに使ふ針とは」などとつた説明はない。
タティングレースは違ふ。
まづ「タティングシャトルとは」といつた道具の説明にはじまつて、甚だしい場合はシャトルへの糸の巻き方を説明したのち、ダブルスティッチの作り方の説明が出てくる。
以下、ピコの作り方とかつなげ方とか延々つづく。
これ、必ず載せないといけないんですかね。
以前、藤戸禎子の本で普段あまり使はないやうな技法以外の説明は一切なし、といふものがあつた。
それでいいんぢやないかなあ。
初心者向けの詳しい説明はほかの本に譲つて、ひたすら作品の写真と編み図、特殊技法だけ載せたタティングレースの本が、そろそろ出てきてもいいんぢやあるまいか。
だつてさういふ本はもうあるのだもの。
あみものでできてタティングレースでできないはずがない。
さう思ふ一方で、あみもの人口とタティングレース人口の差を考へて、仕方がないのかな、とも思ふ。
あみものなら、どーしてもわからないことがあつたら家族や友人に訊けばやり方を知つてゐる人もゐるかもしれない。
タティングレースは、まづないな、さういふことは。
「このドイリーの作り方がわからないなー」と思つても、周りに訊ける人がゐない。
さうすると、タティングレースの本にできるだけ詳しい説明が載つてゐた方がありがたい。
さういふことなのかな。
ところでタティングレースの最新刊には糸始末の方法として結んで切るか縫ひ針で縫ひこむかしか出てゐなかつた。
Magic Thread とか、異端なんですかね。
リングやチェインを作りながら糸端を始末していく方法とかも、だめなんだらうか。
最初は手間だけれども、こつちの方がかんたんだしきれいにできると思ふんだがなあ。
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はじめまして。
通りすがりの読者です。
文章が面白くてたまに拝見させて頂いてました。
タティングレースをこれからしたいなぁと思っている初心者未満の者ですが、ピンタレストというSNS?サイト?ご存知ですか?
海外の方がメジャーな感じのサイトですが、手作りのヒントなどを探すのにうってつけのサイトです。
私はビーズやマクラメの編み図などいろいろ検索しているんですが、タティングレースの図案もたくさんあって、ながめているだけで楽しくて「いつかは…」などと妄想しております。
作り慣れている方ならきっと更にムラムラ(笑)されるのでは、と思い書き込んでしまいました。
もうご存知でしたらお許しください(^_^;)。
突然失礼いたしました。
Posted by: みん | Friday, 24 July 2015 01:45
みん様
拙ブログをご覧くださりありがとうございます。
またピンタレストもご紹介くださり、痛み入ります。
写真だけではなくて図案などもたくさんあるのですね。
図案を探してみたいと思います。
ビーズやマクラメをなさるのですね。私もマクラメはやってみたいのですが、なかなかうまく結べずに挫折するばかりです。
いろいろ教えてくだすって、ありがとうございましたm(_ _)m。
Posted by: garyo | Saturday, 25 July 2015 01:20