栞とか
昨日「タティングレースの栞など作つてゐた」と書いた。
作つてゐたのは、先週も書いた Mary Konior の Black Magic である。
この栞は好きでいくつも作つてゐる。
でも作りはじめるたびに「ああ、さういへばこれ、案外時間がかかるんだつたな」と思ふ。
今回もそれだつた。
Black Magic はリングの直前あるいは直後に前に作つたチェインのピコとつなぐやうになつてゐる。
このつなぎをリングの直前にやるか直後にやるかいつも悩む。
いろいろ試してみて直前の方がきれいにできる気がして今では直前にしてゐる。
このチェイン同士をつないだ直後にリングを作つてまたチェインに戻る、といふ手順に時間がかかつてゐる気がする。
さういふデザインなのだし、そこがまた気に入つてもゐるのだから仕方がない。
リングがちよつと小さめなのももたつく原因なんだな、おそらく。
チェインをつなげて裏返してリングを作つてまた裏返すわけだが、裏返す際にシャトルの糸を調整する必要がある。
リングを作るときよりもチェインを作るときの方がシャトルから出てゐる糸は短い方がよい。
クロバーのタティングシャトルの場合、シャトルに巻いてある糸の量によつては丁度いい長さにすることが不可能なときもある。
また、GR-8 Tatting Shuttle の場合、糸を巻き取るときにいちいち両手でシャトルを持つて戻さねばならない。
GR-8のシャトルがさういふものだといふのは承知の上で、それを上回るよさがあるので気に入つて使つてゐるのだが、Black Magic には向かないよなあ、といつも思ひつつ、今回もGR-8のシャトルで作つてゐる。
だつて好きなんだもん。
そんなわけで、Black Magic はできあがつてゐない。
昨日、急遽大阪松竹座に行くことにして、道中作れたらといふので持つて行つたけれど、新幹線の中では寝てしまつたのでなにもできなかつた。
以前は眠れないこともあつたけれど、最近新幹線の中で寝てしまふことが多い。
ことに東京に向かふときは小田原駅付近に来てからがヤバい。
もうあと少しでつくといふのに、襲ひくる睡魔に勝てないのだ。
Black Magic に着手したのは少し前のことだ。
飯田に行くのにやはり道中なにもしないのはさみしい気がしたのではじめたのだつた。
それをいまごろ取り出してきたのは、ひとつには「The Twirly をつなぐプロジェクト」が大きくなりすぎてしまつたことがある。
もうひとつには、現在満寿屋のMONOKAKIを使つてゐて、栞がほしいと思つたからだ。
この分だと Black Magic ができる前にMONOKAKIを使ひ終はつてしまひさうだなあ。
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