結んでます
かぎ針編みが進まないのは、寝不足以外にも理由がある。
これだ。
この期に及んでまたぞろマクラメをはじめてしまつたんだね。
プロミスリングといひミサンガといふこれをマクラメ、と云つていいものかどうか悩むけれども、技法はマクラメである。
先日うつかり DMC の My Friendship Bracelet Maker を買つてしまひ、また Micro Macrame を腐海から salvage してしまつたのが原因だ。
Micro Macrame とは、細い糸にビーズなどをあしらつたマクラメ作品を指すとのことだ。
以前も書いたやうに「Micro Macrame」でWeb検索をするといろいろ出てくるので興味のある方は是非。
Micro Macrame には合致しないかもしれないが、スウェーデンの北方民族博物館で見たマクラメは実に細い糸で精緻に作られてゐて、「マクラメもやつぱりレースだよねえ」と感じ入ることしきりだつた。
すくなくとも、40番レース糸よりは細い糸を使つてゐた。
以前、フランスの手芸雑誌でマクラメを特集してゐるものがあつて、ここに出てゐた作品もすばらしかつた。
とても繊細なカフェカーテンなどが掲載されてゐた。
「これもマクラメか!」とこれまた感じ入ることしきりだつた。
だいたいマクラメといふと、プラントカバーとかベルトとか、あるいは網状の手提げを思ひうかべるものと思はれる。
手芸店に行つてマクラメ用の資材を見ると、かなり太い紐が売られてゐる。脇にはその紐に通るくらゐ大きなビーズがあつたりもする。
ちよつと細くなつて、麻糸くらゐかなあ。ヘンプ糸。
あとは革紐で作る人もゐるね。
さらに細くなつて刺繍糸といつたところか。
レース糸は、しかし、案外結びやすいのかもしれないな。
なぜといつて、すべりがよくて撚りがしつかりしてゐるからだ。
マイフレンドシップブレスレットメーカーについてきた刺繍糸はひどく結びづらかつた。
すべりも悪い上に撚りもあまい。
そもそも25番刺繍糸は撚りのあまい糸だ。
6本の細い糸があはさつているところ、作品によつて1本だけとか必要な数だけ糸を抜き取つて使ふのだから、撚りがきつくては話にならない。
マイフレンドシップブレスレットメーカーについてきた刺繍糸はDMCのPRISMといふ刺繍糸だつた。
おなじDMCでも手芸店で売られてゐる25番刺繍糸はとても結びやすい。
すべりがいいからね。
しかし結んでゐるとだんだんと撚りがなくなつてくるのが気になる。
プロミスリング(またはミサンガ)とは、願ひをこめて身につけるもので切れたときに願ひがかなふ、といふのが最終的な目的であるのなら、撚りがあまい方がいいのかな、と思はないでもない。
撚りがあまい方が早く切れるだらうからだ。
そんな目的をもつて作るつもりはないけどね。
先日地元の手芸店に行つた。
25番刺繍糸を買ふつもりだつた。5番はないだらうと思つたのである。
ところが、行つてみたら5番があるぢやあないか。
といふわけで、5番を買つてしまつた。
刺繍糸の5番は、撚りのしつかりした糸である。
25番のやうにほぐして使ふことはない。
これが結びやすいんだよねえ。
てなわけで、写真のプロミスリング(ミサンガ)は5番刺繍糸で作つた。
5番刺繍糸を選んだわけは、「リハビリ」用だからだ。
結びやすい糸ですこし調子を取り戻して、それから化繊の糸でビーズをあしらつたものを作らう、といふ作戦である。
しかし、なかなか調子はもとに戻らない。
マイフレンドシップブレスレットメーカーに慣れないせゐかもしれない。
マイフレンドシップブレスレットメーカーを使ふと、なぜか一番最初の結びだしがきれいに結べないのである。
これならセロハンテープで机にとめて作つた方がナンボかまし。そんな風に思ふほどだ。
これも慣れなのかな。
あとに作つた紫と緑との方が結びだしが少しだけまともになつてゐるからな。
マイフレンドシップブレスレットメーカーは、作業中糸がゆるまないといふのが最大の特徴だと思ふ。
ただ、糸の数は10本までだし、長さもブレスレットくらゐまでしか対応してゐない。
Micro Macrame 作品だつたらなんとかなるかなあ。
次は刺繍糸にビーズを追加したものを作つてみるつもりである。
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