ノマド向きとはいへど
The Twirly をつなぐプロジェクトは一応進んでゐる。
外ではあまりビーズをあしらつたタティングをしないからだ。
Nina Libin はその著書で「現代のノマドへ」と書いてゐる、とは何度も書いてゐる。
糸にビーズを通してシャトルに巻けば、どこででもビーズタティングができる。
毎日通勤に相当の時間を費やしてゐる人、すなはち「現代のノマド」でもできる。
さういふ内容である。
何度も書いていることからわかるやうに、やつがれはこの Nina Libin のことばが大変に気に入つてゐる。
通勤するばかりが「現代のノマド」の移動時間ではあるまい。
休みの日にはどこかに遊びに行くこともあらうし、長期の休みには遠出することもあらう。海外に赴く人もゐるだらう。
さうしたすべての人に、ビーズタティングが向いてゐる。
うーん、まあさうなんだけどね。
ビーズは通さなくてもいいかもしれないよね。
といふわけで、The Twirly をつなぐプロジェクトなわけだ。
シャトルに糸を巻いて持ち歩き、時間のあるときにはいつでもどこでも取り出してタティングする。
いいぢやあないか。
ビーズはうまいこと巻かないとほしい時に手元に出てきてくれない。
そこはもーちよつと落ち着いた場で慣れてからでないと、持ち出せないなあ。
さう思つてゐる。
ところで The Twirly をつなぐプロジェクトは三段目に入つた。
早速いまひとつ失敗してゐる。
以前も書いたやうに、もともとはもつと大きい六角形同士をつなぎたいと思つてゐた。
でも「これ!」といふモチーフなりドイリーなりを見つけられなかつた。
それでお気に入りの六角形のモチーフである The Twirly を七つつないで大きな六角形にして、これをつなぐやうにした。
しかしね、The Twirly にした時点で、「七つつないだ大きな六角形」と考へるのはやめた方がよかつた。
未だに「七つつないだ大きな六角形同士をつなぐ」といふ呪縛から逃れられないので、段が変はつた途端につなぎ方がなんだか不格好といふか不器用な感じになつてしまつてゐる。
The Twirly をつなぐ、と考へたらもつとわかりやすくいい感じでつなぎつづけることができるだらうに。
と、三段目の最初の一枚をつなぎ、二枚、三枚とつなぐたびにその思ひが強くなる。
四段目をつなぐときには、この教訓を活かしたい。
と、ここに書いておけば忘れないだらうか。
最後になつたが、The Twirly とは Jon Yusoff のデザインしたタティングレースのモチーフである。六角形で風車のやうな形をしてゐる。
このモチーフをたくさんつないで最終的にはちよつと壊れた大きな六角形にするのが「The Twirly をつなぐプロジェクト」だ。
多分、世の中でこのプロジェクトを遂行してゐるのはやつがれだけだらう。
ま、そんなプロジェクトである。
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