ヨガソックス着手
連休のちよつと前から、休みの日は前もつてやることを書き出しておくことにしてゐる。
やること、といふか、やりたいこと、かな。
全部できるとは限らないし、書いてゐないことをやることもある。
でも今年の連休はこれでだいぶ有意義に過ごせたんぢやないかな。すくなくとも例年よりは。
といふわけで、この週末も「これをしやう」といふことをいろいろ書き出してはゐた。
たとへば「世田谷文学館に行く」とかね。だつたらついでに「ヒカリエに行く」とかね。
あとはクリストファー・リーを偲んでなんか映画を見やう、とか。
計画をたてた時点で薄々わかつてゐたことだけれど、出かける系の予定は全滅だつた。
風邪をひいてしまつたからである。
六月最初の日曜日に東洋館から帰つてきたときから、のどは痛かつた。
このときにきちんと処置をしなかつたのがいけなかつたんだな。
世田谷文学館には行けなかつたし、ヒカリエにも行けなかつた。
映画については、ずつとはふつてあつたリチャード・レスター版の「三銃士」のDVDを見た。
そんな感じかな。
予定をたてた時点で出かけられない可能性を考へてゐたので、あみものでやりたいことも書いておいた。
それが「ヨガソックスを編む」である。
林ことみの「北欧ワンダーニット」に載つてゐるエストニアン・スパイラルのヨガソックスを編むつもりでゐた。
使用する毛糸は Regia Design Line のアルネ&カルロスもののひとつだ。青・水色・桃色と白の糸である。
前回書いたやうに、「この値段なら一玉100gだらう」と思つて一玉づつしか買つてゐない。
一時は買ひ足すことも考へたが、「さうだ、ヨガソックスなら50gでも足りるかもしれない」と思ひなほした。
どうやら、足りそうである。
もう一玉色違ひで買つてあるので、そちらもヨガソックスになることであらう。
ヨガソックスとはなにかといふと、つま先とかかとの部分のないくつ下のことだ。
なぜこれがヨガソックスと呼ばれるのか。
ヨガのときに履くからだらうと想像はつく。
おそらく、つま先とかかととは裸足のままの方が床をつかまへやすいとかなんとか、さういふ理由なのだらう。
さう推測してゐる。
寒くなると、足先が冷える。
ゆゑにつま先のないヨガソックスは自分には用のないもの、とずつと思つてゐた。
しかし、外出するときなどは足首もまた冷える。
かういふときにヨガソックスが役に立つ。
つま先とかかとといふくつ下でもつとも修理の必要な部位がないといふのもいい。
そんなわけで、とくに用事のない土日ならヨガソックス一足くらゐは編み始めから仕上げまでできるところなのだが、今回は片方もしあがらなかつた。
……と書いたところで片方できた。
片方できたら即もう片方に着手するのがくつ下や手袋完成の極意である。
といふわけで、こんな感じだ。
Regia Design Line の Arne & Carlos は色番03653を使つてゐる。
この毛糸は、色のくり返しのピッチが長い。
色自体は短いピッチで変はるのだが、一模様が長いのだ。
わかりやすいところから編みはじめてはみたものの、もう片方を編むときにおなじやうな位置からはじめられるかどうか、確信がもてない。
全然柄の違ふところから編みはじめるのも味かな、とは思ふ。
風邪で寝込んでゐるのにあみものか、といふ向きもあらう。
寝込んでゐるといつて、一日中まるまる寝ることはない。
そんなことしたら夜眠れなくなつてしまふ。
夜眠ることを考へて昼間寝ないからよくならないのかもしれないな、とも思ふが、月曜日から出勤することを考へたらあまり生活のリズムを変へない方がいいやうな気がする。
また、風邪だからといつて、なにもしないでゐると、「ああ、この週末はなにもできなかつた……」と気分が落ち込むことになる。
そんなこといつてるから風邪がよくならないんだよ。
うむ。それはさうかもしれない。
ここらへんはすると決めたことをするかそれとも休むかのトレードオフがむづかしいところだ。
まあ、結局、編みはじめてしまつたわけだけれどね。
これがもつとむづかしい模様とかだつたら編みはじめはしなかつた。
エストニアン・スパイラルはこれまでも何度か編んでゐるし、手元を見ずともそれなりに編める模様である。
つまり、リラックスした状態で編めるといふことだ。
風邪でまゐつてゐるときに、これは重要なポイントである。
できあがつても履くのは涼しくなつてからだらう。
あるいはつま先とかかととはないから、想定よりは早く履きはじめることができるかな。
そんなわけでかぎ針編みのプルオーバーはまつたく進んでゐない。
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