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Tuesday, 02 June 2015

他人の作つたものを作りたくなる

The Twirly をつなぐプロジェクトはのんびり進んでゐる。

The Twirly とは Jon Yusoff のデザインしたタティングレースのモチーフである。六角形で風車のやうな形をしてゐる。
これをたくさんつなげてちよつと壊れた六角形のやうなものを作るのが「The Twirly をつなぐプロジェクト」である。

ときどき思ふのだが、この広い世界の中でこのプロジェクトを遂行してゐるのは自分だけなんぢやあるまいか。

思ふに、人間、「作りたい」と思ふものは似るのだらう。
あるいは、他人の作つてゐるものを「作りたい」と思ふものなのかもしれない。
Ravelry を見てゐると、ものすごくたくさんの人が編んでゐる作品がいくつもある。
人気があるのだ。
なぜ人気があるのか。
愚問か。
編み心をそそるんだらうね。
かつこいいからとか可愛いからとか理由はいろいろあるだらう。
煎じつめると「編み心がそそられるから」に集約されると思ふ。

タティングレースも似たやうなもので、タティングをするものならば誰しもが一度は作つたことがあるんぢやないかと思はれるやうな作品といふのもある。
それは大げさとしても、「この栞はこの前あの人が作つてゐた」「このドイリーはこの前あのblogでも見かけた」と思ふことがしばしばある。
「作りたい」と思はせるものがあるんだらうね。
魅力的なんだらう。

とくに、Internet が普及してから、みんなが作つてゐるものを作るやうになつたやうな気がする。
やつがれだけかな。
以前も書いたやうに雑誌や Knitty で見たときは大してそそられなかつた作品が、Ravelry でほかの人が編んだのを見るととてもステキに見えるといふことが往々にしてある。
それも、あるひとりの人が編んだものについてさう思ふのではなくて、ほかの人が編んだおなじものもまた、とても魅力的に見える。
結果、本で見たときは編むつもりはなかつたのに編んでゐる、といふことがある。
本ばかり見てゐると、なぜ編みたかつたのか忘れてしまふので、ときどき Ravelry を見る。
そんな感じだ。

タティングレースは、まださういふことはないかなあ。
本で見てあまりそそられなかつたものを Web で見かけて「これ、こんなにステキだつたつけか」と思つたことはいまのところない。
今後はあるのかな。
たとへば、お粗末な出来の作品の写真を掲載してゐる本から選んで作つたものとかさ。
もしかしたらいい作品なのかもしれないが、写真を見ると目やピコがふぞろひだつたりして、なんとなくそそられない。
さういふ本については、これつて「タティングレースはこれくらゐ粗く作つてもいいのよ」といふ啓蒙の書なのだらうかと思ふくらゐである。
きつと、blogなどを拝見してゐる人々が作つたら、もつとステキにできるんだらうな。

The Twirly、またはよく似たモチーフを作つてゐる人は、たまに blog などで見かける。
でも、つないでゐる人はまだ見かけたことがない。
ネットの世界なんてせまいものだから、もしかするとその外につなげてゐる人もゐるのかもしれない。
でもおそらく、やつがれのやうな形につながうとしてゐる人はゐない。
そのはずだ。
ゐてもいいけどね。
あるいは、「こんな風につないでみたんですよ」と完成形を示したら、「私も作つてたんだよね」とかいふ人が出てきたりしないだらうか。
さういふ期待もあつたりする。

いづれにしても、まだつなげる所存である。

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