かぎ針編みで好きな模様
かぎ針編みのプルオーバーを編んでゐる。
「毛糸だま 2015年春号」に掲載されてゐるパイナップル編みのものだ。
パピーのピュアシルクで編んでゐて、絹100%の糸にもだいぶ慣れてきた。
進み具合はといふと、こんな感じでひとつめのパイナップルが見えてきたところだ。
あとふたつ、パイナップル模様が入ることになつてゐる。
それにしても、これ、パイナップルかね?
どうも松ぼつくりに見えて仕方がない。
かつて、パイナップル編みの「パイナップル」といふ名前がイヤだ、といふてゐる人がゐた。
なんだかトロピカルで、かぎ針編みの印象とそぐはない、といふのである。
なるほどね。
では「松ぼつくり編み」ではどうだらうか。
それでもやはり「かぎ針編みの印象にそぐはない」といふ人はゐるんだらうな。
カタカナといふことだけで「パイナップル」の方がいいといふ人もゐさうだし。
かぎ針編みでは、このパイナップル編みと貝がら編みとが好きである。
貝がら編みはときに松編みともいふか。
以前持つてゐた本では、長編みの束の中央にくさり編みが入るものを「貝がら編み(シェル編み)」、入らないものを「松編み」と記してゐた。
松編みといふか貝がら編みといふかシェル編みといふかは、とにかく手が進む。しかも途中でなかなかやめられない。
くさり編みをくるんで長編みなり細編みなりを編みいれるのが好きらしいんだな。
ゆゑにやつがれにとつては完成する率のとても高い編み方だ。
パイナップル編みには貝がら編みが入つてゐる場合が多い。今回も入つてゐる。
その割に進まないのは、パイナップル編みだからだらう。
パイナップル編みは好きなのだが進みが悪い。
ゆるまないやうに編まなければ、と思ひながら編むからだらう。
たとへば、パイナップルの根本(といふのかね)の長編みや長々編みだ。今回は長々編みである。
とくに長々編みの場合は、気をつけないと編み目がゆるんできてしまふんだな、やつがれの場合。
あとくさり編みをくるんで編む細編みもゆるみがちである。
毛糸なら多少はゆるんでもいいかな、とも思ふけれど、綿や絹の糸だとちよつとね。
しかも今回着るものだし、糸の量も多くなるはずなので重たくなる。
きつちり編んでおかないと、あとでだれること必至だ。
そんなわけで、やつがれにしては結構きつく編んでゐる。
手が慣れてきたのか、それほど気にしなくてもきつちり編めるやうになつてきてゐる気はする。
首から下に向かつて編んでゐるので、次第に一周の目数が増えてゐる。
それも進まない理由のひとつかな。
先日、できあがつても暑くて着られまい、といふやうなことを書いた。着るには涼しくなるのを待たねばならないだらう、とも。
できあがつたらそのまま放置するやうな気もするな。
編むのが楽しいのであつて、別段着るものがほしいわけではないからだ。
着るか着ないかはできあがつてから考へるとするか。
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