連休も終はる
タティングしてないな、この連休中。
五月一日、二日と飯田に行つてきた。
道中、ちよこつとだけ _Tatting with Visual Patterns_ に出てゐる Black Magic に着手してみたけれど、車窓を流れる景色を見てゐるうちに手の方が疎かになつてしまつた。
往きは各駅停車のみを利用した。
飯田線に乗つたころには「もう二度とやらない」と思つたものだが、そこまではわりといい気分でゐた。
車窓の景色が楽しかつたからだ。
萌えいづる緑の葉が日の光を受けて輝いて見えた。
帰りは高速バスを利用した。
バスはバスで景色が違つて、山ばかり見てゐた。
さういへば、往きに見た富士山と帰りとでは全然違つて見えた。
雪の量がまつたく違つた。
一日でこんなに減るのかね。
車内のほかの客もおなじことを云つてゐた。
バスでは隣に人が座つてゐたので、タティングはあきらめた。
できないことはないけれど、まあ、そんなに車内が広いわけでもないしね。
タティングはもうしないのか。
そんなことはないと思ふ。
はじめると楽しいしね。
ひとたび結びはじめると、「ああ、やつぱりタティングはいいなあ」と思ふ。
ここにも何度か書いたやうに、手の動きが好きなのだ。
シャトル(ニードル)を持つて手を動かしてゐるだけで気分がよくなる。
楽しくならないときは、まあ、ちよつと精神的によろしくない状態のときだ。
これはあみものでもいへることである。
編んでゐて全然楽しくなつてこないときは、ちよつとヤバいな、と思ふ。
昨日、「毛糸だま 夏号」を買へなかつた話を書いた。
それでまたくつ下でも編むか、と思つてゐた。
だが待てよ。
タティングレースがあるぢやないか。
さう思つて、The Twirly をつなぐプロジェクトを進めやうかと思つた矢先のことである。
「毛糸だま 春号」に載つてゐて、ちよつと編みたいなーと思つたけれども、指定糸に好みの色がないのであきらめてゐたかぎ針編みのプルオーヴァがあつた。
ふと、手持の糸で編めるのではないかといふことに気がついた。
出して来てみたら、どうやら指定糸とゲージがほぼ同じである。
これは編むしか。
といふわけで、気がつくとかぎ針編みをはじめてゐた。
かぎ針編みは何ヶ月ぶりだらう。
どうやら、去年の七月にスカーフを仕上げたのが最後で、それ以来のやうだ。
ここにもくどいくらゐ「かぎ針編み、したいんだけどね」などと書いてゐた。
「毛糸だま 夏号」を買つて、ブリューゲルレースを編んでゐるはずだつたんだけどなあ。
でもまあいいか。
といふわけで、タティングはせず仕舞である。
The Twirly をつなぐプロジェクトは完成するのだらうか。
いつもの説明をしておくと、The Twirly は Jon Yusoff のデザインしたタティングレースのモチーフである。六角形で風車のやうな形をしてゐる。
これをたくさんつないでちよつと壊れた大きな六角形を作るのが、The Twirly をつなぐプロジェクトだ。
糸は十分ある。
あとはつなぎつづけるだけなんだけどね。
連休も残すところあと一日。
明日は The Twirly をつなぐプロジェクトにかけるかな。
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