飛び出さないけど仕掛けノート
月曜日から Moleskine Alice's Adventures in Wonderland を使ひはじめた。無地のポケットサイズである。
Moleskine は罫線のある方が好きなんだけど、表紙の「Curiouser and curiouser!」に負けてしまつた。
びつくりした感じが出てるよね、「Curiouser and curiouser!」。
負けじと「Wonderfuler and wonderfuler!」とでも云つてみるか。
……云はないな。
それまではトラベラーズノートのブルーエディションを使つてゐた。
リフィルもパンナム仕様の方眼罫ノートだつた。
これがよかつたんだよねえ。
なにがよかつたのかといふと、A4サイズの紙を貼り込むことができる点だ。
このノートを使ひはじめたのは三月末だつた。
おなじころ「フィルムで見る川本アニメーション作品上映鑑賞会」に行つた。
このとき配布されたA4の資料を感想を書いたところに貼りつけたのがはじまりだった。
それまでも、トラベラーズノートのクラフトノートリフィルにチケットの半券などを貼りつけて保存したりはしてゐた。
でも、このスクラップブックもどきはあまり見返すことがない。
単に半券やチラシの類が貼つてあるだけだからだ。
一言感想などを書き添へたりもしたけれど、でも、それはもう Moleskine なり Panama Notebook になり書いてあることだ。
それをもう一度、それも半券を貼つてあまつたせまいスペースに書くのか?
書いたけど、楽しくなかつた。
そこで、トラベラーズノートにまづ感想などを書き付けて、その上にA4の短い方の端だけにのりをつけてはりつけてみたらどうだらう。
A4の資料をめくると、感想が書いてある。
これ、いいぢやん。
といふわけで、その後半券なども、まづ感想を書き、その上にかぶせるやうにして端だけのりなりマスキングテープなりで貼つてみた。
半券をめくると、感想がある。
なんだか楽しい。
受験勉強をしてゐたころ、社会科の科目のノートはこんな風にしてゐた。
まづ、教科書なり参考書なりから抜き出したり授業で習つたりしたことをノートに書きつける。
その後、模擬試験などで新たに得た情報を、ちよつと小さめの紙に書いてノートの該当個所に貼りつける。
このとき、小さめの紙の一方の端だけを貼るやうにして、めくるとすでに書いてあることが出てくるやうにしてゐた。
仕掛け絵本のやうな感じかな。
絵本の中には窓の戸が開けるやうになつてゐて、開けると家の中の人物の絵が描いてある、なんてな仕掛けがあつたりした。これとおなじやうな感じだと思ふ。
トラベラーズノートは、とくにノートの最後の方で貼りつけるものが多かつた。
その時点ではすでに次の手帳は Moleskine のポケットサイズにするつもりでゐた。
でも、トラベラーズノート、いいぢやん。
ル・ボナーのコンフェッティにも入ることがわかつたしさ。
しかし、当初の予定どほり次の手帳は Moleskine になつた。
Moleskine になつた途端、それまでよりも頻繁にノートに書き込むやうになつた。
さういふ周期だといふこともある。
でもやつぱり書きやすいんだらうな。
日曜日に文楽を見てきたのだが、幕間にちよつとなにか書き付けたいと思つても、トラベラーズノートは取り出すのが面倒くさい。
ちよつと大きすぎるし、ゴムが案外とりはづしにくいのだ。
そこへ行くと Moleskine のポケットサイズは、さつと取り出せる。しかも表紙がかたいので書かうと思へばどこででも書ける。
だいたい、書きたいんだよね。
ノートには文字を書きたい。
一度に原稿用紙一枚分ちよいは書きたい。
やつがれが書くと、Moleskine のポケットサイズだとだいたい一ページがそれくらゐの分量になる。
芝居のチケットの半券くらゐなら Moleskine にも貼りつけられる。
これまで Moleskine になにかはりつけた記憶はないが、今回はやつてみやうかな。
問題はA4などの大きいサイズの資料などだ。
これはいづれトラベラーズノートを日誌にして、貼りつけていくやうにしやうかなあ、とは今は考へてゐる。
現在日誌はほぼ日手帳なので、さうするとほぼ日手帳を使はなくなるといふことになるのだが……
そこは、まあ、考へてみるつもりだ。
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