進んだやうなさうでもないやうな
The Twirly をつなぐプロジェクトは、二段目も最後のモチーフの糸始末だけとなつた。
The Twirly は、Jon Yusoff のデザインしたタティングレースのモチーフである。六角形で風車のやうな形をしてゐる。
これをたくさんつないで最小的にはちよつと壊れた大きな六角形を作るのが「The Twirly をつなぐプロジェクト」である。
まだまだ「どこが六角形?」といつた形をしてゐるけれど、思へば遠くへ来たものだ。
つないだモチーフは49枚になる。
その前に失敗してお蔵入りになつたものをあはせると、70枚だ。
……あまりたいしたことないか。
以前作つた極細毛糸のタティングレースのスカーフは100枚つなぐつもりで、64枚くらゐつないだところで求める長さになつてゐたのでそのあたりでやめた記憶がある。
極細毛糸で作つたときは、シャトルひとつでできるモチーフだつたからかんたんだつた、といふ話もあるか。中央のリングから一段あがるときにスプリットリングを作るくらゐだつたかな、ちよつと手間だつたのは。シャトルをふたつ用意するのは面倒だつたので、フィンガータティングだつたしね、スプリットリング部分は。
しかし、現在49枚で、まだ同じ数を超えるモチーフをつなぐことを考へると、果たしてほんたうに完成できるのだらうかといふ気がしてくる。
The Twirly をつなぐプロジェクトをはじめたわけは、タティングレースで大きいものを作りたかつたからだ。
小さいものもいいけれど、いつのまにかなくなつてしまふんだよね。
作る楽しみはあつて、その後の楽しみはあまりない。
使へばいいのかもしれないけれど、タティングレースものつて、ちよつと使ふのははづかしいものができたりしませんか? やつがれだけかな。
もうちよつと、甘さ控えめのものが作れたらいいのかもしれないけれど、なんとなく、如何にも「レース!」といふものができてしまつたりしがちである。
如何にも「レース!」作品は、作るのは楽しいんだけれども、使ふとなると、ちよつと、ね。
そんなわけで、同じ作るなら大きいものを作つてみやうぢやあないか。
さう思つたわけだ。
以前も何度かさう思つて巨大なものを作るために糸を買ひ求めたことがある。
そのままになつてゐるけれどもね。
The Twirly をつなぐプロジェクトが完成した暁には、買ひ求めたまま眠つてゐる糸もなんとかしたい。
さう心の中では思つてゐて、しかし、The Twirly をつなぐプロジェクトにこれだけ時間がかかつてゐることを考へると、それも無謀なのかな、とも思ふ。
ドヰ手芸にいくと、タティングレースのショールなどが飾つてあつたりする。
作るのにどれくらゐかかつたのかなあ。
ものすごく手の早い人が作つてゐるのだらうか。
それはありうる。タティングレースも早い人はほんとに早いもんね、手の動きが。
やつがれはどうもこれ以上手が早くなりさうもない。
あとはもうタティングをする時間を増やすしかない。
さう考へると、タティングレースで大きいものを作らうとするのは無謀で、やはり小さいものをちよこちよこ作つてゐた方がいいのかなあ、といふ気もしてくる。
The Twirly をつなぐプロジェクトはいけるところまでいくつもりだがね。
いけるところまでいくとして、目下の悩みは、「最後ちやんと整形できるのだらうか」といふことである。
現在、かなりぐちやぐちやだからね。
これをきちんと整形できるのか……
なんだかできないやうな気もしてゐる。
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