ポメラDM100 を使ふ
ポメラDM100 を愛用してゐる。
使ひはじめて二年が過ぎた。
買ふまでにちよつと時間がかかつてゐるのは、初代ポメラ DM10 を持つてゐたからである。
初代がまだ使へるのに、二台め(二代目)を買つてよいものだらうか。
さう思つてゐたからだ。
DM100を買つた理由は、以下のとほりだ。
- いつ店頭から消へるかわからない
- 専用アプリケーションでiPhoneとつなぐことができる
- eneloopが使へる
初代ポメラでもeneloopは使つてゐたけれどもね。でもキングジムからは「使はないでね」といふ話があつたはずだ。
DM10 と DM100 とを比較する……のはムリがあるが、敢へてすると、厚みがあるよりも長い方が持ち歩きやすい、といふことがわかつた。
すくなくともやつがれの場合はさうだつた。
重さからいつても DM10 の方が軽い。
でも、DM10 よりも DM100 の方が圧倒的に持ち歩いてゐる率が高い。
かばんにおさまりやすいからだ。
DM10 ならル・ボナーのコンフェッティにも入るけれど、厚みのある分、ほかのものが入らなくなつてしまふ。
コンフェッティを持ち歩くときは DM100 は端から荷物に入れない。
さういふ割り切りをしてゐる。
あと、キーボードは折りたたみ式ではない方が安定して打てる。
あたりまへのことかもしれないが、実際に打つてみてはじめてわかつた。
DM10 のキーボードも打ちやすい。
でも、かな入力ものにはチトつらい配列ではある。
「け」とか「ろ」とかを打つときに間違ひやすかつたし、シフトキーを押さうとして別のキーを押して四苦八苦、なんてなこともよくあつた。
DM100 はかな入力ものでも問題なく打てる。
かな入力なんてしてる人ゐないよ、といふ向きもあるかもしれないが、案外ゐるものなのだよ。
誤入力誤変換などを見てゐると、「ああ、この人はきつとかな入力だな」といふのがわかる。
ローマ字入力しかしない人にはわからないかもしれないが。
もとい。
そんなわけで、DM100 を買つたのは正解だつた。
初代がまだ元気なのに二代目だなんて、とか迷つてゐたのがばかばかしくなるくらゐ快適に打ててゐる。
この blog のエントリも九割方 DM100 で打つてゐる。この文章もさうだ。
もうせん、「ATOKでは三国志演義の主要登場人物の名前すらまともに打てない」と嘆いてゐた。
なにしろ「孔明」すら出ないんですよ、奥さん。
しかし、嘆いてゐても仕方がないので、つひ先日、思ひつくままに単語登録をした。
いまなら「しせるこうめいいけるちゅうたつをはしらす」と打つて、「死せる孔明生ける仲達を走らす」と変換できる。「しせる」がちよつと微妙だけど。
JISに字のない名前は変換できないのが難点だけど、それは仕方がない。
単語登録をすると電池の寿命が短くなるが、それもまた仕方がないことだ。
それよりも、たいして三国志の話をするわけでもないのに登録する手間をかけるなんて、どうかしてゐる、といふ方が問題だと思ふ。
……三国志の話をするやうにすればいいのか。
目下の悩みは DM100 が壊れたらどうしやう、だ。
先日、喫茶店でポメラを取り出したら、再起動をくり返すばかりで、全然使へないといふ事態に遭遇した。
「すわ、これまでか」と思つたが、その後問題なく使へてゐる。
でも、いつまたおなじやうなことが起こるかわからない。
かつて NEC の MobileGear を使つてゐた。俗にいふ「ドスモバ」である。
これもかなり愛用してゐたのだが、ある日電源が入らなくなつた。
電池を替へたりアダプタをさしたり、すこし放置してみたりといろいろやつてみたが、たうとう還つてはこなかつた。
ポメラもまたああなるのではあるまいか。
まあ、なるだらうね。いづれはなるだらう。
そのとき、まだポメラは店頭にあるだらうか。
中古とかであつたりするかな。
HP200LXは一時買ひ占めた人々がゐたといふけれど、DM100 も買つておいた方がいいのか知らん。
使はないマシンは早くダメになるといふ話もあるので、それも躊躇してゐる。
似たやうな製品があるでなし、ね。
ポメラには末永く元気でゐてほしい。
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