大き過ぎと小さ過ぎ
くつ下を編み上げた。
A Knitted Sock Society の表紙に載つてゐる Reginald といふくつ下である。
脚の外側にゆるやかな波の模様が出るところが特徴だ。
デザイナは Rachel Coopey。
本を見ると、かういふ脚の外側に模様の出るくつ下やねぢり目のゴム編みを使つたデザインが好きなやうである。
毛糸は Berroco Sox。
普通の中細くつ下毛糸だが、今回使つたものは結び目が二カ所あつた。くつ下毛糸にはあまり見ないんだけどな。
長いくつ下であることと、サイズよりも模様を重視して大きめに編んだことで、100gほとんど使つてしまつた。あまつたらネクタイを編むつもりだつたんだけどなー。
指定の毛糸は Rowan の Fine Art である。
ローワンの毛糸なんて、久しく店頭では見てゐない。
毛糸屋に行かなくなつたから、といふのもあるけれど、恵比寿の Rowan Shop がなくなつたのが大きい。
日本橋三越の手芸屋にはまだあるんぢやないかと思ふけれど、三越で毛糸は買はないからなあ。
この本ではすべての作品に Fine Art を使つてゐるのだけれど、洗濯に耐へる糸なのか知らん。
写真で見るかぎり、色はいいものが多いなあと思ふ。
針は1号4本針で編んだ。
このくつ下自体は、DPN で編むなら5本針の方がいいやうな気がする。模様で針にかける目を変へるんなら、その方がいいんぢやないかなあ。4本針ではちよつと編みづらかつた。とくに左側のくつ下は。
Reginald は、最初のうちは模様の編み方を覚えられなくて難儀した。
一々編み図を見ながら編んでゐた。
さうさう、A Knitted Sock Society には編み図が掲載されてゐる作品もある。編みやすいんではあるまいか。
以前も書いたやうに、もうこのまま模様は覚えられないのかもしれないなー、と思つてゐたら、あるとき突然編み方を理解した。その後はサクサク編めるやうになつた。
脚部分は編み方にあるとほりに編み、足部分は模様重視で編んだ。表紙の写真とほぼおなじだと思ふ。
これだとやつがれにはチト大きすぎるのだが、まあ、別に自分で履かなくてもいい。履いてもいいけど。
自分で履くとしたら、この先洗つたらソックブロッカを使つて干すやうだらうな。普通に干したらだらんと長くなつてしまふもの。
Reginald を編み終へた後、即次のくつ下を編み始めた。
「毛糸だま 春号」に掲載されてゐる編み方を参考に、履き口から編み始めてかかとはダッチヒール、つま先はウェッジトゥのくつ下にした。
使用した毛糸は、Louet Gem の Sports Weight だ。
だいぶ以前に買つたもので、そのときに片方のかせは50gに足りないからといふのですこし安く買つたものだつた。
足りなかつたねえ。
Sports Weight といふから50g弱あれば大丈夫かなあと思つたんだがなあ。Jaeger MatchMaker DK なら50gもあればちよつとあまるぞ。
そんなわけで、現在も「あー、きつと毛糸、足りないなあ」と思ひながら編んでゐる。
足りなかつたらどうするか。
似たやうな毛糸は手持ちにないので、なにかまつたく異なる毛糸を足すんだらうな。
つま先の部分だけだから、それはそれでいいかもしれない。
作り目は56目で、ゴム編みの作り目ではじめた。
針は3号5本針。3号くらゐだと力をかけてもたはまないから楽ちんだ。
脚の部分は40段、かかとは28段、足の部分は35段、つま先は16目まで減らした。
かかとはもつと短くしたかつたんだけどなあ。
しかし、かかとが短いと、三角のまち部分が情けなくなる。みつともない。
かかとをあるていど長くして三角のまち部分の長さを確保しないとダメなんだねえ。今回学んだよ。
さうさう、このくつ下は足の裏も二目ゴム編みにしてゐる。
足の裏がゴム編みだと踏んだときにふかふかするんだよね。これが案外気持ちいい。
今回はちよつと太めの糸を使つてゐるので、さらにふかふかするんではあるまいか、と期待してゐる。
片方編んだ時点で、足にぴつたりのサイズにできてゐて、これはいいなあと思つたのだが。
上にも書いたやうに毛糸が足りない。
上にはほかの毛糸を足すやうなことを書いたけれど、編め具合によつては多少小さくてもそのまま終はりにするかもしれない。
世の中なにかとうまくいかない。
つま先から編みはじめてゐればよかつたのかもしれないが、な。
さて、そろそろ次のくつ下毛糸を探し出さねば。
思つてゐたよりもかせのままの毛糸が多くて、ちよつと編む方は停滞しさうだな。
« 読み返したいけどちよつと怖い | Main | 糸端の始末考 »
Comments