その後のトラベラーズノート
トラベラーズノート ブルー・エディションを使ひはじめて一週間がたつ。
ここまで使つてきていいと思ふところとさうでもないところについて書く。
ノートは、セクションパンナムウィングロゴを使つてゐる。
5mm方眼で、案外使ひやすい。
方眼ノートは、マスの中に字がおさまらないゆゑに苦手だつた。
ほぼ日手帳も、もうちよつとマス目が大きいといいんだけどなあ。あるいはもうちよつと小さくして二行で一字おさまるくらゐだといい。
5mm方眼だと、やつがれの字ならおさまるやうだ。
太字だとさすがに無理だが、中字くらゐなら問題ない。
一マスに一字を入れやうとは思つてゐない。
横書きなら縦、縦書きなら横に一字おさまればいい。
ただし、あとで読み返すときには行間がもうちよつとほしいかなあとは思ふ。
ここは工夫のしどころだ。
書き込むときは萬年筆を使つてゐる。
これもいまのところにぢんだり裏に抜けたりといふことはない。
線は細めに出るやうに思ふ。
使用したインキはこんな感じ。とくにことはりのないものはインク瓶である。
プラチナのブルーブラック インク瓶のとカートリッジと両方。
デルタのブルー。
ウォーターマンのブルーブラック。
セーラーの青墨。
セーラーのスカイハイ。
モンブランのロイヤルブルー。
パイロット色彩雫の紫陽花。
プライヴェートリザーヴのアヴォカド。
ナガサワのフェルメールブルー。
ナガサワのゴッホコバルト。
これくらゐ使へればいいんぢやないかなあ。
トラベラーズノートのいいところは、A4の紙をはさめる、といふところだらう。
先日、国立近代フィルムセンターで開催された「フィルムで見る川本アニメーション作品鑑賞会」に行つてきた。
このとき配られた資料を、このとき書いたメモのページにはりつけてみた。
これまでかうした資料はA4サイズのクリアファイルにはさんでおくか、トラベラーズノートのクラフト紙のノートにはりつけてゐた。
使つてゐる手帳が Moleskine のポケットサイズだつたり Smythson の Panama だつたりして、A4の紙をはりつけるやうな大きさがなかつたからである。
メモと一緒に資料をはりつけられるといふのはいい。
資料が散逸しない。
はりつけるのだつたら資料にそのままメモ書きしてもいい。
いままでは芝居や映画の半券もクラフト紙のノートにはりつけてゐたけれど、これも一緒にはりつけてもいい。
これまでにない使ひ方ができさうだ。
ただ、いろいろはりつけてノートがふくらんでしまふのは本意ではない。
ノートには文を書き付けたい。
それがやつがれにとつての第一義である。
あれこれはりつけてふくらんで、メモがとりづらくなつてしまつては意味がない。
これはもうちよつと使つてみてやうすを見るつもりだ。
また、大きいせゐか取り出す機会が減つてゐるやうに感じる。
大きいといふことは、書き込むときにこれまでよりも広いスペースが必要だ。
自宅でも職場でも、それほど机のスペースは広くない。
それであまり取り出さないやうになつてゐるのだらう。
歌舞伎座の幕間などに座席に座つた状態でメモを取るのもちよつと考へてしまふかなあ。
歌舞伎座ではまだ試してゐないが、国立近代フィルムセンターではとくに問題なくメモを取ることができたので、この点はそれほど心配してはゐない。今度歌舞伎座でも試してみるつもりである。
あともうひとつ困つてゐるのは、このノートがうまくおさまらないかばんがあることだ。
ル・ボナーのコンフェッティにはちよつと大きすぎる気がしてゐる。
そのほかのカバンだつたら大丈夫だと思ふんだけれどもねえ。
ここもちよつと思案のしどころだ。
総じて、トラベラーズノートはいいノートだと思つてゐる。
大きさはA4の紙をはさめるといふ利点も生む。
机のスペースは作ればいい。
ペンを選ばなくていいといふのはいいところだしね。
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