2015年3月の読書メーター
2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2788ページ
ナイス数:12ナイス
泣き虫弱虫諸葛孔明 第参部 (文春文庫)の感想
雨を降らした于吉仙人を殺した孫策も、風を吹かせた孔明を殺さうとした周瑜も早死にしてしまふ。天候を操る人間に手を出してはいけない、といふ話ではなくて、赤壁の戦ひが終るあたりから段々おふざけが減つていくのは、赤壁の戦ひまではおとぎ話で、その先は歴史、といふ話……ではないとは思ひつつ、でもその後の展開を考へてもやはりさうなのだらうかなどと考へてしまつた。
読了日:3月1日 著者:酒見賢一
孤高の守護神 ゴールキーパー進化論の感想
まつたく知らない選手が後から後から出てくるにも関はらずおもしろい。「こんな選手がゐたんだ」といふのを知るのもおもしろいし、最後の方のPKをめぐる攻防あたりは個々の選手にこだはらなくても大変に興味深い。原題の「The Outsider」を「孤高の守護神」と訳したあたりがもしかすると本邦のGKのとらへ方なのかもしれないなあ。ちなみにサッカーはよく知らない。
読了日:3月2日 著者:ジョナサンウィルソン
The Valley of Fearの感想
やはり「なぜ」の部分は読んでゐてつらかつた。楽しくないのだ。もう途中でやめちやはうかなとも思つた。個人的な資質なので仕方がない。「なぜ」の部分がない「バスカヴィル家の犬」が楽しかつたのもうなづける。
読了日:3月10日 著者:SirArthurConanDoyle
世説新語5 (東洋文庫)の感想
全篇通じて、出てくる人出てくる人みんな知り合ひのやうな気分になつてくる。この後はあちこち拾ひ読みしながら関連するところを読む、といふ風にするつもり。
読了日:3月13日 著者:劉義慶,井波律子
陋巷に在り4―徒の巻―(新潮文庫)の感想
ある人のあづかり知らぬところであることが起こつてそれがまた別のある人のあづかり知らぬところで事件を生んでいく。みたやうな。
読了日:3月14日 著者:酒見賢一
The Return of Sherlock Holmes (Illustrated)の感想
ホームズ読み直しプロジェクトも順調にここまできた。なんだかんだいつて面白いからだらう。「踊る人形」は「暗号ものは原書で読まないといかん」と思ひ込むに至つた作品だ。懐かしい。
読了日:3月23日 著者:SirArthurConanDoyle
李白詩選 (岩波文庫)の感想
久しぶりに通読した。字の選び方がいい。ぱつと見たときに漢字の並びにぐつと来る。
読了日:3月25日 著者:
そうだったのか現代思想 ニーチェからフーコーまで (講談社+α文庫)の感想
ほかの方のレヴューにある通り講義を起こしたものなので「おそらくここには板書か資料か何かがあつたのだらう」と思はれるやうな話の飛び方をすることがある。最近また映画やTVドラマなどのリメイクの話をよく聞くので、そのあたりのことは「そーだつたのか」と思つたけれど、全体的には残念乍らよくわかつたとはいへない。情けない。
読了日:3月30日 著者:小阪修平
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