« スチールペンとわたくし PILOT篇 | Main | おとぎ話な気分 »

Friday, 06 March 2015

Ten Little Indians

長野県飯田市に来てゐる。
お目当てはもちろん飯田市川本喜八郎人形美術館である。

ではあるのだが……
美術館のある建物の一階にあつたそば屋兼土産物屋が去る一月に閉店してゐた。
おにひらといふそば屋で、美術館にゐておなかがすいた時や帰りがけに土産物を買ふのにいつも立ち寄つてゐた。
ここの「ちさとの焼き菓子」といふケーキが好きだつたのだよ。
本店と昼神温泉にある支店とは営業中らしいのだが、車でもないとなかなか行けさうにないやうだ。
残念……。
明日はほかの土産物屋をのぞいて見るつもりである。
あと、美術館のすぐそばに昼食の食べられさうなところができてゐる。
前回来たときに気がついた。並木横丁といふ。
今日はもう暗くてよくわからなかつたけれど、たぶん、なにかしら食べられさうな感じではある。

今回も新宿から高速バスでやつて来た。
商工会議所のそばの飯田といふバス停で降りて、即美術館に向かつた。
その後晩酌をするのにふらりと外に出てみたらこは如何に。
駅のそばのローソンが閉店してゐるではないか。
飯田駅前のバス停を利用してゐたころは、ここでちよつとした食べ物と飲み物とを調達するのが常だつた。
「たまにはINGRESSでもしてみるかー」と思つてゐた矢先だつたのに……
まあ、やつがれ風情がINGRESSしなくても、飯田駅付近一帯は我が陣営の勢力化にあるやうなので、どうでもいいといへばさうなのだが。

考へてみたら、ことは飯田だけではないのだつた。
小田急百貨店にある三省堂がなくなる、といふ話は聞いてはゐたが、今日行つてみたらもうなかつた。
楽団でファゴットを吹いてゐたころ、ダブルリードを調達しによく新宿へ行つた。
そこで立ち寄る本屋は小田急の三省堂だつた。
紀伊国屋まで行つてもいいのだけれども、ファゴットの入つたケースを提げた身にはチト遠かつたし、とにかく道が込み合ひすぎてゐた。
西口だけで済む、といふ理由と、こどものころからよく行つてゐたから、といふ理由もある。
最近では飯田の行き帰りに時間があれば立ち寄つてゐた。
飯田に行く前に唐詩選を買つたのもここである。

池袋西武のリブロも閉店すると聞いた。
池袋といふと最近はジュンク堂なのかもしれない。
やつがれはもつぱらリブロだつた。
なぜだらう。
やはり思ひ出、かな。
サンシャイン劇場でマチネを見ての帰り道、キンカ堂とリブロとに寄るのが楽しみだつた。
キンカ堂もいまはない。
三年手帳をはじめて買つたのもリブロだ。
さういへば、就職して即、池袋にあるお客さん先に通つたことがあつた。その帰りに寄つてゐたのもリブロだつたんだよなあ。

やつがれはノスタルジーに浸りやすいたちなので、よけいに慣れ親しんだところがなくなつていくことに耐性がないのかもしれない。
だから、これをして「世の中、全然いい方向に向かつてなんかゐないよな」とは云はない。
云ひたいけど、云はない。

とりあへず、新規開拓に励むことにしたい。

ちなみに飯田市川本喜八郎人形美術館は、チェコの人形劇の装置や人形たちが思ひのほか楽しかつた。
春休みも近い。
ご家族・おともだちと是非。
もちろんひとりでも Kein Problem よ。

|

« スチールペンとわたくし PILOT篇 | Main | おとぎ話な気分 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference Ten Little Indians:

« スチールペンとわたくし PILOT篇 | Main | おとぎ話な気分 »