タティングレースらしくない
タティングレースでほかの人はどのやうなものを作つてゐるのだらうか。
やつがれはといふと、相変はらず The Twirly をつなぐプロジェクト続行中である。
いつもの説明をしておく。
The Twirly は Jon Yusoff のデザインした六角形のモチーフである。風車に似た形をしてゐる。
これをたくさんつないで、最終的にはちよつと壊れた大きな六角形にするつもりでゐる。
で、毎日昼休みの空いた時間にせつせと結んでゐるわけだが。
つながつていくモチーフを見てゐても、なにかが違ふ気がするのである。
なにかとはなにか。
自分でもよくわからない。
つらつら考へてみるに、普通の人はタティングレースでこんなものは作らないのぢやあるまいか、といふ結論に至つた。
もちろん、世の中にはタティングレースのモチーフをつないで大きなものを作る人はたくさんゐる。
ストールとかね、ショールとかね。
本などにはテーブルカヴァやベッドカヴァが載つてゐたりもする。
載つてゐるといふことは作つた人がゐるといふことだらう。
しかし、他人の作つた巨大なものを見て、自分が現在作りつつある巨大(になる予定)なものを見ると、なんとなく違ふのである。
たぶん、The Twirly は、つなぐことを前提に作られてゐないのだ。
そんな気がする。
レースにはレースらしい外見といふものがある。
また、個々のレースにはそれぞれの「らしい」外見といふものがある。
「タティングレース」でWeb検索をかけると、タティングの作品の画像がたくさん出てくると思ふ。
これのいづれもとてもタティングレースらしい。
しかるに、やつがれの The Twirly をつなぐプロジェクトでできあがりつつあるものは、自分の中で「これがタティング作品だ!」と思ふものとはそこはかとなく違ふのである。
それで、「The Twirly はつなぐことを前提に作られたモチーフではないのかもしれない」と思ふに至つたわけだ。
つなぐことが前提になつてゐやうがゐまいが、つなげられることは確かである。
つないではいけない、といふ法もない。
いづれにせよ、できあがつてみないとどうなるかはよくわからない。
まづは予定どほり、つなげるだけつなげてみるつもりでゐる。
その結果、タティングレースらしくないものができあがつても、まあそこはそれ、かな。
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