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Thursday, 05 March 2015

スチールペンとわたくし PILOT篇

久しぶりに、はじめて買つたPILOT PRERAにインキを入れてみた。

PRERA

PILOTの万年筆も、いろいろ使つてゐる。
スチールペンは以下のやうな感じだ。

NHKのラジオ講座のテキストに書き込むときには主に KAKUNO の細字を使つてゐる。インキはPILOTの色彩雫の紫陽花だ。これがにぢまないんだから、NHKの語学講座のテキストは実に優秀である。

ミルクティー色の PRERA にはドクター・ヤンセンのショパンを入れてゐる。緑色のインキで、主に Moleskine を使つてゐるときに感想を書き込むのに使つてゐる。にぢんだり裏抜けしたりもするけれど、細字だし、筆圧が低いのでそれほどものすごいことにはならない。
現在の手帳は Smythson なので、感想書きにはプライヴェート・リザーヴのアヴォカードを入れたプラチナの本栖を使つてゐる。PRERAは予備だ。

Cocoonには、Pen and message.の山野草といふ紫色のインキを入れてゐる。
Cocoon、書きやすいよね。
以前も書いたやうに、スチールペン先の万年筆は鉛筆代はりといふ感じですこしさりさりする書き味のものが好きだつたりする。愛用してゐる LAMY SAFARI の極細がちやうどそんな感じだ。
Pelicano Junior は2Bとか4Bとか、ちよつとやはらかめの鉛筆を使ふ心かな。書き心地はやはらかいわけではないけれど、描線の感じとかがやはらかい鉛筆に近い気がしてゐる。
そこいくと Cocoon はいかにも万年筆な書き味がする。
「これ、ほんとに三千円台?」と思ふほどだ。
現在は細字を一本持つてゐるきりだが、もう一本くらゐほしいなあとつねづね思つてゐる。

最近買つたばかりのカリグラフィーペン先の PRERA には、ナガサワ文具センターの神戸インク物語のゴッホコバルトを入れてゐる。
インキの出がいまひとつなのが目下の悩みだ。

キャップレスデシモは職場などでボールペン代はりに使つてゐる。
こちらには PILOT のカートリッジをさしてゐる。ブルーブラックを入れてゐて、ブルーもほしいなあとか思つてゐるところだ。

PILOT のスチールペン先のペンの使用状況はこんなところだ。

……うーん、先にかういふ棚卸しをするべきだつたかな。
でももうインキも入れてしまつたし、仕方ないか。

といふわけで、最初の PRERA である焦げ茶色のペンにインキを入れた。
Cocoon とおなじく Pen and message. の山野草である。

Pen and message 山野草

PILOT 色彩雫の紫式部をもうちよつと暗くしたやうな色合ひ、だらうか。似た色だと思つてゐる。だから紫式部を買へずにゐるんだがね。
このペンを買つたのはいつごろだらう。五年くらゐ前かなあ。
当時はまだ PRERA には透けた素材のペンはなかつた。
最寄り駅のそばにある文房具店にあるのを見かけて、気になつて買つてしまつた。
さうしたら、書きやすいぢやあありませんか。
そんなわけで、わりとすぐに二本目のミルクティー色の PRERA も買つてしまつた。
一本目は「焦げ茶色」とは書いたけれど、どちらかといふとチョコレート色かな。チョコレートとミルクティー。なんだかおいしさうな色の取り合はせである。

チョコレートとミルクティーと、どちらも細字である。
中字の PRERA も持つてゐるけれど、そちらはあまり使つてゐないなあ。
もつぱら細字ばかり使つてゐる。
それでは中字はまつたく使はないのかといふと、さうでもない。
舶来物の細字のペンがだいたい中細字とか中字くらゐだと思つてゐるし、はじめて買つた大橋堂のペンもあれは中字か中細字だらう。いまのところ最後に買つた大物である中屋万年筆の中軟も使つてゐる。

ただ、よくよく見てみると、スチールペンに関しては細字ばかりだなあといふ気がする。こちらも舶来物は細字といふ名の中字を使つてはゐるけれどもね。

気軽に持ち運べて、どこででも書ける。
さうなると、普段持ち歩いてゐるのは手帳で、そこに書き込むには細字の方がいい、といふのが一点。
あともう一点は先にも書いた「スチールペンにはさりさりとした書き味を望んでゐるから」といふのもあるかもしれない。

さりとては、PRERA の細字も Cocoon の細字も「さりさり」といふよりは「するする」とした書き味なんだけれどもね。

やつがれの中では、スチールペンには二種類ある。
ひとつは先にも書いた鉛筆代はりに使ふペン。
もうひとつは万年筆として使ふペン。
LAMY SAFARI の極細なんかは鉛筆代はりの代表のやうなペンだ。
PRERA と Cocoon とは、かう、紙に触れたときにやはらかいんだな、SAFARI とかに比べて。それで「万年筆を使つてゐるー」といふ満足感を得られるのだらう。

などと御託をぬかしてゐる間にペンを使へよ、といふ話もある。
ペンに入れたインキは早めに消費するに限るといふしね。

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