来年度のNHK語学講座テキストを買ふ
昨日、NHK語学講座テキストの来月号を買つた。
来月号、すなはち、来年度初回のテキストである。
まだ英語のテキストしか出そろつてゐない。
他の外国語のテキストは明日見に行く予定である。
買つたのはいづれもラジオ講座のテキストだ。
「ラジオ英会話」と「入門ビジネス英語」、「実践ビジネス英語」の三冊である。
いづれも今年度も聞いてはゐるが、「入門ビジネス英語」はテキストは購入してゐなかつた。
来年度から講師が変はり、講座の進行もすこし変はるやうだつたので、様子を見るために買つてみた。
今後買はなくなるかもしれないし、そもそも聞かなくなるかもしれない。
それは来月聞いてみてから決めるつもりだ。
ラジオやTVの語学講座が役にたつのか。
個人的にTVの語学講座はなんか違ふなー、と思つてゐる。
なんといふか、たるいのだ。
ラジオだともつとみつしりつまつた感じがするのに、TVだとなんとなく空気がたるんでゐる。
空気、といふか、進行がたるいのかなあ。
間が長すぎる。
さうも言へるかもしれない。
ラジオは、ちよつと音声がとぎれると放送事故につながるからそれでつまつた感じがするのだらう。
そこは、もう、個人の好みとしかいへないなあ。
あと、最近のTVの語学講座はやたらとCGが多いのも好きになれない。
これはNHK教育テレビ(といまは云はないのか? Eテレ?)全体にいへることではある。
こども向けの教育番組にも、CGばかりのものがあつたりするしね。
それで出来がよければいいのだけれども、どうもさうとはいへないものばかりだ。
語学講座も同様である。
背景なんかも、普通にスタジオの背景そのままでいいのに、おそらくは青か緑のスクリーンの前で収録してあとから別の背景にさしかへてゐる。
なぜそんなことをする必要があるのか?
まつたく理解に苦しむ。
そんなわけで、TVはほとんど見てゐない。
去年度とその前とは、高橋克実や勝村政信、北村一輝を見るために見てゐた。
今年度は見たいと思へる人が出ないので見てゐなかつた。
見てゐたときの感覚から云ふと、通年で見てゐるといいこともある、といふところかな。
英語以外の外国語の講座は、TVもラジオも半年ごとに切り替はる(例外もないわけぢやないけれど)。
四月と十月とにそれぞれ開講するのだ。
四月から九月まで、なんだかわかんないけどとりあへず見続けると、十月からまた初歩の初歩に戻る。
さうすると、「ああ、あれはかういふことだつたのか」と思ふこともある。
それを何年かつづけてゐれば、そのうちもうちよつとわかるやうになつたりするのではあるまいか。
甘いかな。
なにしろ、そんなことを云ひつつやつがれ自身はTVの語学講座はつづいてゐないしね。
来年度は、TVの中国語講座に壇蜜が出るといふ。
それは見てみたいかなー。四月は見てみるか。
ではラジオ講座はどうなのか。
役に立つのか。
うーん、なんといふか、すでに「役に立つ」とか「立たない」とかで聞いてゐないから、よくわからないな。
といふのが、本音である。
ラジオ講座は、実にやつがれに向いてゐる。
まづ、出かける必要がない。
他人と会ふ必要がない。
聞くだけでいいといふ受け身一方の講座だ。
まさにやつがれのためにあるやうな番組ではないか。
よくさう思ふ。
とにかく外に出るのがイヤだ。
ヴェランダに出るのさへ億劫なほどである。
出勤するのがイヤなのも、大半はこの「出かけたくない」といふ気持ちに起因する。
他人に会ひたくない、といふのもあるな。
ここでいふ他人とは、不特定多数の「知らない人」である。また、知つてはゐてもそんなに仲がいいとはいへない人のことである。
語学講座などに通つて顔を合はせる講師や生徒がまさにこの「他人」にあたる。
また、さういふ「他人」の中であれこれ発言しなければならないといふのが心底イヤだ。
ラジオの語学講座はかうしたやつがれの「イヤ」と思ふ点をすべてクリアしてゐる。
しかも音声だけ、といふのがいい。
あんまりヴィジュアル的なものに興味がないんだよね。
落語もDVDよりはCDの方が好きだし、文楽も歌舞伎もCDは持つてゐるけれどDVDは持つてゐない。
まあね、よくぞこの世にあつてくれた、と思ふよ、ラジオの語学講座については。
役に立つか立たないかとか語学が身につくかつかないかは度外視してゐるので、語学講座の聴取者としてはお世辞にもよい聴取者とはいへない。
だいたいもう長いこと聞いてゐるのに毎月テキストと一緒に発売されるカセットテープやCDを一度も買つたことはないしね。
まあなんてお客だらう、と我ながら思ふ。
語学つて、必要だと思へば身につくものだと思ふのだ。
必要ぢやないから身につかない。
NHK語学講座は自分にあつてゐるから聞いてゐる。
そんな感じかな。
全然参考にならないか。
でも、なにかしら語学を身につけたいと思ふのなら、自分にあつた形式の講座を見つけるのが一番、といふことはいへるかもしれない。
講師と一対一が向いてゐる人もゐれば、グループ講義の方が向いてゐる人もゐるだらう。
Skypeかなにかを使つて現地の人と話すのが向いてゐる人もゐれば、ひたすら外国語の放送を聞くのがいいといふ人もゐる。
それを見つけるのが案外ホネなんだけれどもね。
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