タティングレースとヲタク心
あみものではいくつか歌舞伎にちなんだものを編んだことがあるけれど、タティングレースではない。
突如、そんなことに気がついた。
あみものに関しては以前も書いた。
このときは中村座の定式幕を元にしたリストウォーマについて書いてゐる。
黄色いくつ下を編んだときは、「助六くつ下」と呼んでゐた。
助六といへば、黒を基調に浅葱色と赤と黄色と紫をちよこつとづつさし色に使つて編んだものなども「助六もの」と呼んだりしてゐる。
でもタティングレースではないなあ。
タティングレースで芝居関係といふと、以前極細毛糸で作つたスカーフは南座の顔見世にあはせて作つた、くらゐだ。
中村座の定式幕をイメージしたタティングレース作品だとか、助六さんをモチーフにしたタティングレースものとか、考へたことはないなあ。
何度も書いてゐるやうに、現在は The Twirly をつなぐプロジェクトを遂行中である。
The Twirly は Jon Yusoff のデザインした六角形のモチーフで、これをいくつもつないでちよつと壊れた大きな六角形のものを作らうとしてゐる。
このプロジェクトの最中にほかのタティングレース作品のことを考へるのは無謀だ。
わかつてはゐるが、でも、栞くらゐならどうだらうか。
色のとりあはせで、助六さん風、とかさ。あるいは歌舞伎座の定式幕カラーとかでもいいかもしれない。
それとも浅葱色に近い色で、前髪の若衆を思ひながらタティングするとかどうだらう。
つひ、そんなことばかり考へてしまふ。
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