決まつた時間に起きるか否か
毎朝きまつた時間に起きる計画は、やはり破綻してきてゐる。
平日はほぼ決まつた時間に起きてゐるが、休みの日はそれより二時間くらゐ遅れることもある。
睡眠不足だからだ。
朝起きる時間が決まつてゐるといふことは、睡眠時間を増やさうとしたら寝る時間を早くするしかない。
それがなかなかできないのである。
だいたい、早く布団に入つたところで即眠れるとは限らない。
睡眠不足を補ふには、いつもより遅く起きる。その方が確実である。
世の中には、習慣にしたいことがあつたら、習慣づけしやすいやうな仕組みを考へろ、といふ人がゐる。
なるほど、それは道理である。
問題は、やつがれはとくに仕組み作りなどしなくてもTVを見なくなつた、といふことだ。
ニュースや天気予報など見たいものだけ見てあつさりと消すことができるやうになつた。
さうできるやうに環境を整へたりなどしてゐない。
「TVを見ないやうにしやう」と思つて、その結果かくの如しなのである。
もしここで、TVを見ないやうにするためにリモートコントロールを出しにくい場所にしまふやうにしたとか、TVをつけたらタイマーを設定して消す時間を知らせるやうにしたとか、なにかしら案を講じてゐたとしたら、早寝する仕組みも作らなければと思つたことだらう。
しかし、そんなことしなくてもTVを見ない習慣がついてしまつた。
ならば早寝もさうなのではないか。
さう思つてしまふのは人情といふものである。
だいたい、これまでしてこなかつたことを習慣化したものはあまりないし、あつてもそのために仕組みなどを考へたことはない。
休みの日は出かけないときに歩きに行くことにしてゐるが、これもとくに仕組みなどは作つてゐない。
むしろ、日曜日などはNHKの将棋の時間にかかつてしまつたりして行きたくないことの方が多いくらゐだ。
でも歩きに行く。
さう決めたからだ。
しかるに早寝はできない。
なぜできないのか。
ひとつには、これまで帰宅後にやつてゐたことをやめたり別の時間にうつしたりできないからだ。
また、これまでもなにか割り込みが入ると睡眠時間を削つて対応するしかないくらゐ、帰宅後の時間が限られてゐるから、といふのもある。
残業をしないとして、職場には一日九時間以上ゐる。
通勤に片道一時間半はかかる。
それだけで、半日以上を費やすことになる。
残りの時間で七時間は布団に入るとすると、残りは五時間弱。朝の支度に一時間かかり、夕食と入浴とで二時間、残りは二時間弱。むしろ、一時間半にかぎりなく近いと考へた方がいい。
一日に自分の自由になる時間は一時間半。その中で掃除だの洗濯だのその他突発的に発生する事態にそなへなければならない。
時間、ないよね。
削るところは睡眠時間しかない。
一日の計画がどうかう云ふ以前に、圧倒的に時間が足りない。
そこで発想を転換して、もう平日にはなにもしない、と割り切るのも手なのかもしれない。
決まった時間に起きるのはいいことだとは思ふんだけどね。すくなくとも勤め人にとつては。
しかし、決まった時間に起きることにすると、布団のなかでぬくぬくと過ごす時間もまたなくなつてしまふ。
これも結構痛いんだよな。
そんなわけで、今後どうしたらいいのか悩んでゐる。
いづれにしても睡眠時間は足りてゐない。
どうしたら増やせるのか。
むむ。
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