Clapotis 完成
先週の水曜日、Clapotis を編み終はつた。
建国記念の日、か。
ラストスパートをかける場合、平日ではチト無理がある。
休みの日に時間をかけてやらないとうまくいかない。
だいたい「ラストスパート」と思つてからが長かつたりするしね。
Jaeger の Luxury Tweed を三玉ほぼ使ひきつた。
どこから減目部分に入らうか悩んだが、ちやうどいいところから減らし目をはじめたやうである。
Clapotis は七目に一度目を落とす。そのためできあがりはかなり大きくなる。
実際、予想以上に大きくなつた。
これならショールにするには十分だなあ。
その分長さが足りない。
マフラーとして使ふには首に一度巻いて結ぶやうだ。それ以上のことはできさうにない。
シュシュでも使つてループタイのやうな巻き方もできないことはないか。
イェガーのラクジュアリー・ツイードは、羊毛とアルパカとが半々の糸である。
モヘアかといふくらゐ毛がもさもさとしてゐて、目を落とすのにちよつと手間取つた。
しかし、できあがつてみるとやはり「ラクジュアリー」だねえ。
ツイードなので微妙に色が変化するし。
この毛糸がもう作られてゐないだなんて、残念だなあ。
おなじ毛糸でちよつと slouchy なベレーとか編んだらすてきだらうに。
編み上がつてみると、大きさは十分だし、編みはじめと編みおはりとがまるまる以外にこれといつて問題はなささうだつたので、整形はせずにゐる。
そのうち気が向いたらするかもしれない。
整形すると、幅がよけいに広くなりさうでな。逆に長さが短くなりさうな気がする。
ゆゑにそのままにした。
早速使つてみた。
マフラーとしては、やはりちよつと使ひづらいかも。
結べばいいのだが、結んだ端がちよつと広がり過ぎて、階段を下りるときに下が見えづらくて怖い。
結び目を後ろに回せばいいぢやあないか、といふ向きもあらうが、さういふ人はきつと背後から襲はれる心配をしたことがない人なのだらう。
結び目は前でなくて横にすればいいのかなあ。
やつがれは、首に巻く物はできれば輪になつたものの方がいいと思つてゐるので、それで使ひづらいと思つてゐるといふ可能性はある。
あと、かなりチクチクするんだよね。
首に巻くのはおすすめしないなー。
ショールとしては申し分ない。
大きさも申し分ないし、十分あたたかい。
やつがれの腕が短いせゐもあるだらうけれど、両手首までのばさうと思へばのばせる。
冷えを感じる肘を覆ふには十分な大きさだ。
膝掛けとしても使へる。
いいねえ。
Clapotis といふのもよかつたのかもしれない。
六目に一度目数リングといふのが編みづらいし、人によつてはねぢり目を編むのが苦手といふこともあるかもしれない。
でも、編んでゐて楽しかつたし、できあがつたものもいい。
今回、たぶん毛糸とと針との相性もよかつたんだな。針はクロバーの匠を使つた。
などと書いても、もうこの糸はない。
うーん、残念。
つづいて、三角ショールを編み始めた。
編み始めや増やし目の具合は Weaver's Wool Mini Shawl で、模様は Textured Shawl Recipe にしたがつてゐる。
編み始めと増やし目とを Weaver's Wool Mini Shawl にした理由は、形がおもしろいからである。
三角ショールと書いたが、このショールは端に行くにつれてちよつと持ち上がるやうな形になつていく。鳥が羽を広げたやうな感じ、とでもいはうか。
また、増やし目の加減で四つの部分にわかれてゐて、これがうまいこと肩に載るやうな感じがする。
先週、「今まで編んだことのないやうな巨大な三角ショールを編みたい」と書いた。
この野望は、「デンマーク風の三角ショールを編みたい」に変はり、而して Weaver's Wool Mini Shawl になつた。
「デンマーク風の三角ショール」といふのは、両端を背中に回して結んで使ふ三角ショールを指す。
なにかの本か、もしかすると Web ページで、さういふ三角ショールの着用の仕方を「デンマーク風」と読んでゐたのだ。
「デンマーク風ショール」で画像を検索すると、ブーメラン型のショールが出てくることと思ふ。
この形だと両端を背中に回して結びやすいのだと思ふ。
Weaver's Wool Mini Shawl だとブーメラン型とはチト違ふのだが。
まあ、どうなるかは編んでみてのお楽しみ、といつたところだ。
とりあへず糸は十分あるしね。
さうさう、糸はオリムパスのブランシェを使つてゐる。
これも廃番なのださうな。やはらかくていい糸なんだけれどもねえ。これなら首に巻いても大丈夫かも。
ただし、一度編んだものをほどくとかなり糸がやせる。
しかたないか。
そんなわけで、途中まで編んだものをほどいたりしたのであまり進んでゐない。
いつになつたら編み上がるんだらうねえ。
次の冬に持ち越し、かな。
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