2014年12月の読書メーター
2014年12月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1622ページ
ナイス数:14ナイスThe Adventures of Sherlock Holmes (English Edition)の感想
懐かしさいつぱい。「緋色の研究」で「たるい」と感じた部分がないので読みやすくもある。結末を忘れてゐた話もいくつか。この調子でほかの本も読みなほすつもり。
読了日:12月5日 著者:SirArthurConanDoyle正しく読み、深く考える 日本語論理トレーニング (講談社現代新書)の感想
論理トレーニング関連の本を読むと、「それつて日本ではヤな人になるつてことだよね」といふものが多いが、この本はそんなことはない。読んだものを論理的に理解しやうといふ内容だからか。世の中つてそんなに論理的に書かれたものばかりではないんではないかなあ。たとへば「それ」が直前のものだけを受けてゐるとは限らない文章がたくさんある気がする。それつて自分が論理的に読めてないといふだけなのかな。せめて書く方は気をつけたいと日記には書いておかう。
読了日:12月9日 著者:中井浩一世説新語 4 (東洋文庫)の感想
容止から排調まで。容止は、容姿の美しかつた人の話だけでなく、己が容姿を気にしてゐた人の話なんかも出てくる。すなはち魏武とかだけど。排調が面白い。世説新語に出てくる人々は、なぜか身近に感じるなあ。
読了日:12月13日 著者:劉義慶反逆と反骨の精神 三国時代―南北朝 (中国人物伝 第II巻)の感想
第一巻を読んだときに「これは古代から現代までの中国を紀伝体で記さうといふ計画なのか」とワクワクしてゐたんだけれど、三国志でいきなりその夢がくづれてしまふ。三国志に関してはいろいろあちこちに書いてゐるから紀伝体になりきらなかつたのかなあ。
読了日:12月16日 著者:井波律子大王朝の興亡 隋・唐―宋・元 (中国人物伝 第III巻)の感想
「中隠」(白居易)とか「官隠」(米芾)とか、さうやつて生きてくしかないんだよなあ、と思ひつつも、「梅妻鶴子」(林逋)に憧れた昔を思ひ出しつつ読む。時代も下るとそんなこと云つてゐられなくて売文で身を立てる人も出てくる、といふ。なんとも世知辛いのう。
読了日:12月22日 著者:井波律子八犬傳(下) (角川文庫)の感想
新聞連載当時「絶対「東海道四谷怪談」を見るんだ」と思ふたことを読みつつ思ひ出す。「虚の世界」である「南総里見八犬伝」のダイジェスト部分はもちろんのこと、「実の世界」と銘打たれた馬琴の日常がおもしろい。再々読。
読了日:12月24日 著者:山田風太郎
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