分厚くてまだ使へない
あひかはらず編んではゐないが、先週は cowls をふたつ仕上げた。
ひとつはリッチモアのコパンで編んだ Brioche Stitch の cowl、もうひとつはローワンのコクーンで編んだ Tuesday Night Cowl である。
どちらもかなり編み地が厚いので、まだ外で使つたことはない。もうちよつと寒くならないとなあ。
Brioche Stitch といふか、イギリスゴム編みといふかでは、以前単色でネックウォーマを編んだ。
今回は二色。
毛糸だまを並べたときに、灰色と紫とがいい組み合はせに見えた。
でも実際に編んでみるとそれほどでもない。
毛糸だまで見たときと、編んでみたときとでは印象が変はるんだよね。
以前、かぼちや色とちよつと渋めの黄緑色の毛糸が並んでゐてとてもよかつたので、細い縞の模様で膝掛けを編んでみたことがある。
ダメだつた。
どちらもそんなに濃い色ではないので、すこしはなれて見たときに色がまざつてぼんやりと濁つた色に見えてしまふのだ。
それでも最後まで編んだけどね。
今年はまだ出してゐないけれど、いまでも使つてゐる。
かういふ色の組み合はせは、ドミノ編みがいいのかもしれない。
或は太い縞模様。
太い縞と細い縞でもいいかな。
編んでみないとわからないといふことか。
このネックウォーマには灰色も紫も一玉づつ使つた。
まだ一玉づつあまつてゐる。
なにがいいか、ちよつと考へてみるか。
編み地は、そんなにチクチクしない方だと思ふ。
敏感な人は敏感だからなあ。
「チクチクは一切ダメ!」といふ人以外はマフラーなどに使つても大丈夫なんぢやないかな。
Tuesday Night Cowl は、在庫の中から Rowan の Cocoon が出てきたので、急遽編んでみることにした。
毛糸だまの数からみて、ネックウォーマあたりが無難である。
色からいつて、なんとなくナメック星人的なネックウォーマがいいんぢやないかといふ気がした。
ナメック星人といつても、ピッコロさんといふよりはネイルさんである。
ピッコロさんも確かに首回りに白くてもしやもしやしてゐるものを身につけてはゐるが、あれはマントの一部だらう。
ナメック星のおそらくは戦闘系ナメック星人が首に巻いてゐるもの、あれに近いものを編みたいと思つた。
以前は、Burberry Inspired Cowl を編んだ。
このときは、Carpe Diem を使つた。残念ながら白い糸が手に入らなかつたので、淡いピンクの糸で編んだ。
今回、白い Cocoon が手に入つたので、もう一度 Burberry Inspired Cowl を編んでみてもよかつた。
でも気が変はつた。
Tuesday Night Cowl と Burberry Inspired Cowl の類似点は、大きな縄編みを使つてゐる、といふところだらう。
8目×8目とか9目×9目とかの縄編みを端とまん中とに散らして入れる。
さうすると、なんとなくネイルさんが首に巻いてゐるやうなものができあがる。
Tuesday Night Cowl よりは、しかし Burberry Inspired Cowl の方がネイルさんつぽいかもなあ。ぬかつた。
Tuesday Night Cowl のよいところは、糸の太さに応じた編み方が掲載されてゐることだらう。編み目と段数を増やしただけのものだけれども、親切設計だと思ふ。
Burberry Inspired Cowl も Tuesday Night Cowl も、最初は別糸を使つたくさり編みに編みつけていく作り目ではじめて(くさり編みでなくてもいいけどね。いづれにしても、あとでほどける作り目にしておくと仕上がりがきれい)、最後はメリヤスはぎにする。
糸が太いので、そんなに大変ではない。
Cocoon の編み地をチクチクすると感じる人はそんなにゐないんぢやないかな。
編み地はふんはりとしてやはらかい。
どちらのネックウォーマもふかふかとした編み地である。
早く使ひたい気もするが、でもそれつて寒いといふことなので、ちよつと複雑な心境である。
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