2014年のあみもの事情
今年は全然編めてないなあ、と思つて手帳をめくつてみたら、思つたよりは編めてゐた。
今年の特徴は、「年を越えて完成させたものが多い」といふことだ。
たとへば、玉編み模様のスカーフだ。
「風工房のシンプル夏ニット、こもの」に掲載されてゐるスカーフで、ハマナカのポームのレースを使つたものである。
去年の夏に編み始めて、完成できなかつた。
だんだん寒くなつてきて、毛糸を編みたくなつて、途中でやめてしまつたのだつた。
これまでの経験からいくと、これはもう完成しない。未完成のままはふつつておいて、何年後かに糸をほどく。さういふ末路をたどる。
そのはずだつたのだが、なぜか今年は手に取つたんだよね。それでできあがつた。
夏のあひだ使つたし、北欧にも持つていつた。晴れた日の日中はこれで十分といつた感じで、ウメオでもしてゐた。
夏にマフラーなんていらないよなあと思つてゐたが、案外使へるのであつた。
編みかけになつてそのままになつてゐたもの、といふと、Vortex Shawl もある。これはもつと長いことはふりつぱなしだつたんぢやないかな。
Schaefer の Anne で編んだもので、ずつと仕上げたいとは思つてゐたのだつた。もうあとは止めるだけ、といつた状態で二年くらゐには放置してゐたと思ふ。
これを、二月に仕上げた。
Schaefer の Anne にはモヘアが入つてゐるので、ちよつともけもけした編み地になる。
円のショールで、半分に折つて使ふとうすいのにあたたかい。
仕上げてよかつた。
ラグラン袖のタートルネックセーターは、去年編み始めて今年の頭くらゐに仕上がつた。
ずつと編み続けてゐたので、これは「はふつておいたもの」には入らない。
入らないけれど、気分的には「よくぞ編み切つた」と思つてゐる。
もとは「たた&たた夫」さんのパターンで、それを輪に編むやう変更したので、ちやんと着られるものになるかどうか、不安だつたからだ。
ちよつと大きめにできてしまつたものの、これはこれでいいかなと思つてゐる。
ほかには、思つたより大きなものを編んでゐる気がする。
このセーターを編んであまつた毛糸でケープと呼んでもいいやうな大きさのメビウス編みのショールとかね。
これは、春になつてから編み上がつて、ずつと使ふ機会がなかつた。最近、使ふやうになつた。
さうさう、今月の頭に飯田市川本喜八郎人形美術館に行くときに持つて行つたよ。
美術館内は、人形にあはせてあるので冬はちよつと冷えたり夏はちよつと暑かつたりするときがある。
それでこのメビウス編みのショールを持つて行つて、寒いときには羽織るやうにしたのだつた。
このショールは頭からかぶつたときにも肩全体を覆ふことができる。まださういふかぶり方はしたことがないけれど、機会があつたらやつてみたい。
最近編んだものだとこれまたポンチョだ。
「michiyoの編みものワークショップ」に掲載されてゐるポケットつきのポンチョである。
編んでみると、ポンチョといふよりは丈の短い半袖セーターといつた趣だらうか。
指定糸であるハマナカのアメリーで編んでみた。色は臙脂色。自宅専用である。
ポケットはつけやうかどうしやうか悩んだが、つけてよかつた、といふ話は以前書いてゐる。つけた結果、表裏がわかりやすいし、またその部分だけ二重になつてゐるので、おなかがあたたまるといふ利点がある。
ほかにはウメオで買つてきた糸で三角ショールを編んだな。あまつた糸でミトンを編むつもりだつたが、まだ着手できてゐない。
ストックホルムで買つてきた糸でマフラーを編みはじめたが、これは現在放置中。ほかに放置中のものは、「風工房のシンプル夏ニット、こもの」に掲載されてゐる棒針編みの透かし模様のショールがある。
上に書いたやうに放置した作品を完成させることができることが判明したので、つひ編みかけを増やしてしまつてゐる。
いかんなあ。
くつ下は一足だけ、帽子や手袋はひとつも編んでゐない。ネックウォーマはふたつ編んだかな。
そんな感じである。
今年はあまり編めてないなあ。
あみものへの愛が薄れてきたのだらうか。
それもあるかもしれないけれど、これも何度か書いてゐるとほり、自宅で編める時間が減つてゐる、といふのも大きい。
睡眠第一なのでな。
これまでは眠る時間を削つて編んでゐた。
今年はこれをあらためた。
その結果、できあがつた作品が減つた。
至極当然のことである。
来年は、セーターのやうな大きなものよりはくつ下のやうな小さなものを編んでいきたいなあと思つてゐる。
年が明けたら気が変はつてゐる可能性は高いがなー。
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