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Friday, 07 November 2014

クリーム色にセピア色

World Paper Free Day とやらなのださうである。
と、書いたら、日本時間ではすでに翌日になつてゐた。
ここには2014年11月6日と書いてある。

みづからの身をふり返つてみるに、職場ではほとんど紙を使はないやうになつてゐる。
紙を使ふか否かはそのときの仕事によるから、いまは単に使はない仕事をしてゐる、といふことだらう。
お客さんが紙依存症なら使ふし、さうでなければ使はない。
そんな感じ。
あ、あと、文章のチェックをする場合は印刷するな。画面で見てゐると誤記や誤変換を見逃しやすいのだ。こればかりは仕方がないと思ふてゐる。機械的に確認する方法もないわけぢやあないがね。

さはさりながら、毎日紙を使ふてはゐる。
予定表はSmythson の Schott's Miscellany Diary だし、あれこれを書く手帳に MOLESKINE を使ふてゐる。ときに5x3カードも使ふ。
ここのところ、くれたけの万年毛筆ぺんてるの筆ペンきらりとに惚れ込んでゐるので、ツバメノートの縦書きノートも買ふてしまつた。
いま読んでゐる本はたまたまKindleで読んでゐるけれど、本を読むといふことになつたら紙を使ふてゐることになるのだらう。使ふといふか、紙を使つたものを読んでゐる、といふか。

上記参照先を見るかぎり、ここでいふ「Paper」といふのは主に職場でプリンタから印刷したのを指すやうだから、手書きに使ふ紙は関係ないのかもしれないな。
手書きに使ふていどなら、使はないやうにしやうといふ運動も起きないのかもしれない。

かつて、清涼院流水が世に出てきたときには、「一度全部手で書いてみればいいのに」と思ふたものなあ。
あの分厚さは、キーボードを使ふから可能なのではあるまいか。
さう思ふたからである。
さうすると、世の中の紙を増やしてゐる所以は、キーボード入力といふことになるのだらう。
まあ、さういふ一面もあるとは思ふ。

さて、そんな中、今日は久しぶりに LAMY の SAFARI にインキを入れてみた。
この SAFARI は萬年筆に入れあげはじめたころに買ふたものである。透明軸だつたのだが、だいぶ軸がくもつてきてしまつてゐる。
このペンについては以前も書いてゐる。やつがれは、どちらかといふとやはらかい書き味のペンが好きなのだが、このペンはとてもかたい書き味なのだ。さりさりとした感じで、ちよつと鉛筆で書いてゐるやうな感じがする。そこがいい。

鉛筆のやうに書き味のこのペンに入れてゐるのは、Dr.Jansen の William Shakespeare だ。
茶色のインキとしてははじめて買ふたものである。
はじめての Moleskine を使ひはじめたのもちやうどこのころだつた。
はじめての Moleskine は優秀なノートで、モンブランのボルドーで書き込んでも、カランダッシュのターコイズグリーンで書き込んでも、このシェイクスピアで書き込んでも、まつたく裏抜けすることがなかつた。にぢみは多少はあつたのかもしれないが、全然気にならなかつた。

Moleskine のクリーム色の紙に、セピア色のシェイクスピアはとてもよくうつつた。
鉛筆を使ふてゐるやうな気持ちで、いろいろ書き込んでゐた。
Moleskine と この SAFARI とは、当時一番よく使つてゐた組み合はせだつたと思ふ。

いつしか Moleskine の紙はよくにぢむやうになつてしまつた。しかも裏抜けする。
嘆いてゐるのは萬年筆使ひばかりではないのらしい。ボールペンでも使へるものを選ぶのだといふ。
さう嘆きつつも使つてゐるのは、なんでなのかねー。
といふ話は、以前書いた

現在の手帳が Moleskine で、普段使つてゐる萬年筆がだいぶ限定されてゐる。
プラチナ萬年筆のブルーブラックを入れた中屋万年筆の細軟と、おなじインキを入れたやはり中屋の中軟、これまたおなじインキを入れたプラチナ萬年筆のポケット万年筆と、セーラー万年筆の青墨を入れた大橋堂の細字。
この四本がメインで、裏抜けはほぼないし、にぢみも気にならない。雨の日とかはちよつと気になるけど、その程度だ。
あとはナガサワ文具センターのルノワール・ピンクを入れたナガサワオリジナルの透明軸のペンと、Dr.Jansen の Frederic Chopin を入れたパイロットの PRERA細字、ペリカンの Jade を入れたモンブランの Chopin エディション細字、純正ブルーを入れたデルタのドルチェヴィータ細字と純正ターコイズを入れたペリカンのトラディショナル極細を使つてゐる。ルノワール・ピンクは追記用、Dr.Jansen の Chopin は感想用で、その他は気分転換に使ふ。
幸ひなことに、やつがれは筆圧が低いので、上記のペンとインキであれば、まあまあ、にぢんだり裏抜けしたりしても気にならない程度には書ける。
にぢみや裏抜けがどーしても許せないといふ人にはダメなレヴェルだとは思ふけれども。

Shakespeare も裏抜けするんだよねー、と思ひながら、書いてみたのがこれである。

image

左端にちよこつとうつつてゐるのが、表のページに Shakespeare を入れた SAFARI極細で書いてみたページだ。
裏ににぢんでるねぇ。
でもまあ、これくらゐなら、いいかなあ。
気にしてゐたら、Moleskine は使へない。
さうも思ふ。

右側のページを見ると、やはり Moleskine のクリーム色の紙に Shakespeare はよく似合ふ。
やつぱり使つちやはうかなあ。

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