フツーのあみもの者
Stockholm Scarf は、すこしづつではあるものの進んでゐる。
日に4段編めればいい方といつた調子だ。
そしてこの連休中はまつたく編めてゐない。
先週もちよつと書いたやうに、年賀状の準備に着手したからだ。
それはまた明日にでも書くかと思ふ。
さて、Stockholm Scarf はストックホルムで買つてきた糸で編んでゐる。
ストックホルムに行つた所以はヴェヴメッサだ。
ヴェヴメッサは織物関係のイヴェントだが、あみもの者が行つても楽しい、とはすでに書いたとほりである。
織物関係のイヴェントなので、同行者は織物関係の人ばかりだつた。
あたりまへといへばあたりまへだ。
もつといふと、その道で収入を得てゐる人がほとんどだつた。
これもまた至極当然のことかと思はれる。
イヴェントがあるから海外に行くつて、さういふことでもないとしないことだといふ気がするからだ。
つまり、編むことで収入を得るどころか編むことで時間とお金とを消費するばかりの人間がさういふイヴェントに行く、といふことは、かなり普通ではない、といふことになる。
婉曲な書き方をしたが、えうするに「ディープだ」といふことだ。
自分がディープなあみもの者である、などとはそれまで考へたことはなかつた。
旅行中、織物関係の人々と話してゐて指摘されるまでは。
フツーにあみものをする人は、ネットで編み図を探したりしないし、外国語のパターンの解読とかしない、とその時云はれた。
自分の知り合ひはみんなやつてますけど、と反論したら、それは知り合ひがみなディープなのだ、と返された。
ぬーん。
いはれてみれば、毎日更新を楽しみにしてゐるブログの方は、いつも編みものの本から何か編んでゐるやうな気がする。
編物のブログを更新してゐるといふだけでかなりディープだと思はれるが、海外のパターンを編んでゐるのを見たことはつひぞない。
毛糸も通信販売でかなり買つてゐるやうに見受けられるが、海外の店から毛糸を取り寄せてゐるやうすもない。
さういふものなのかもしれないなあ。
何をもつて「ディープ」とするかは、実はさうかんたんなことでもないとは思ふ。
日常的にあみものをする時点で、ディープとも云へる。
やつがれなんか、フツーのあみもの者、或はあみもの者としては極めてフツーだと思ふんだけどなあ。
相対的なものだから、仕方ないか。
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