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Wednesday, 05 November 2014

ALL 平家プログラム

昨日11月4日(火)、渋谷ヒカリエにある川本喜八郎人形ギャラリーに行つてきた。

……書くまでもないか。
行くと思はれてゐるだらうし。
あたりまへのことを書かないといふ筆法からいくと、やつてはいけないことだ。
しかし、あたりまへのことでも書いておかないと、あとで自分が忘れてしまふ。

といふわけで、ひとまづ、記しておく。

第四回の展示は昨日で最後だつた。
今日から展示替へがはじまつて、11月14日(金)に第五回の展示が公開される。
第五回の概要については、川本喜八郎 Official WEB SITEに記載されてゐる。
ALL 平家物語になる、と。

さういふわけで、先日も「予想はしない」と書いたのだつた。
物語の流れと今回の展示から、出てくる人はだいたい予想がつくしね。
細かいところまではわからないけれども。
今回は平氏一門がかなり展示されてゐたので、次回は少なからう。今回ゐなかつた資盛とか重衡とかがゐるかなあ、もしかして、といつたところか。
義経は出てくるだらう。人形劇の義経は素敵だからなあ。「義経」といつたらもう彼しか考へられない。
あと義仲。義仲は、川本喜八郎が平家物語中とても興味を覚える人物と語つてゐたので、とくに楽しみにしてゐる。
それから去年の8月のイヴェントで見かけた実盛とか、ゐるかなあ。次回の展示で出てくるとしたら、髪の毛は染めた実盛だらう。

個人的に気になつてゐるのは西行だ。いつ出てきてもをかしかない気もするのに、未だ見かけてゐない。
いま飯田市川本喜八郎人形美術館に行くと、西行に会へる。人形劇には出てゐなかつた方だけれども。
8月に「死者の書」を見に行つたをり、西行をあらためて見て、なんとなくほかの人形と違ふ気がした。
よくよく見たら、目の色が灰色だつた。
それでこの日はほかの人形も目の玉ばかりに注意を向けて見てしまつた。
さういへば里見八犬伝の人形の中では、左母二郎の目は茶色いだけで中心の黒い部分がなかつたなあ。それがまたちよつと異様な雰囲気になつてゐてよかつた。
といふわけで、西行の目は人形劇に出てゐたときはどうだつたか知らん、といふのが気になつてゐる。
人形劇で実際に動いてゐると、そこまでよく見えなかつたりするんだよね。孫権くらゐ目が大きいと「あ、緑だ」とかわかつたりするけれど。

義仲が出てくれば巴御前とか葵とかも出てくるかもしれない。
静御前がゐるかどうか。
気になる。
平家物語は女の人も多いから華やかでいいよね。

などと書きつつも、でも飯田で見ると一番華やかなのは曹操のケースなんだよなあ、といつも思ふ。
曹操のケースはやつがれの見たかぎりいつも野郎ばつかりなんだけどなー。
いまの飯田の展示だと、曹操とほかに四人しかゐないけれども、なんとなくにぎやかさうな感じはする。
有象無象、といつたら失礼か。多士済々ゆゑだらう。

……予想はしないとか書きながらしてしまふのは業である。
多分。

ところで今回の展示では、時忠と後白河院とをしげしげと見ることが多かつた。
どちらも目が横を見てゐてね、陰謀家めいた表情でとてもよかつた。
どちらが、といはれると、悩むなあ。

時忠は動きを感じるやうな姿がよかつた。風をはらんでゐる感じ、とでもいはうか。
川本喜八郎の人形アニメーションを見ると、無風状態で撮つてゐのに(さうでなければ撮れないだらう)、ほんたうに風の吹いてゐるやうに感じる場面が数多ある。「ほんたうに」といふのは、見てゐるこちら側にも吹きかかつてくるかのやうな感じがするといふことだ。
今回の時忠の姿を見てゐると、向かつて左方向から風がふはりと吹き付けてきてゐるかのやうな、そんな感じがしたんだよね。

一方後白河院は、陰のあるやうすがとてもよかつた。
物理的にも陰影が濃かつた。
後白河院のゐたケースにあたる照明が少なかつたからだらう。
すぐそばにある平氏一門のケースには外からも照明が当てられてゐたけれど、後白河院のゐるケースの照明はケースの中のものだけだつた。
照明が少ないと、細かい部分は多少見づらいと感じることもある。
けれども、そのため生まれる陰影のすばらしさもある。
後白河院は、金色づくめの衣装を着てゐて、向かつて右の方を見てゐる。ぐるりと右側に回りこむやうにして見ると、光のあたつて金色に輝く部分と、陰になつて暗くしづんで見えるやうな部分とのコントラストがおもろかつたんだなあ。
初回の展示のときの孔明や、その次の展示の時の敗残の為朝も、かうした光と陰とのコントラストがおもしろかつた。
次回はどうなるだらう。実に楽しみである。

結局予想だらけではないか。
まあ、さうなるよな、必然的に。

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