リングの糸がまだ引けない
The Twirlyをつなぐプロジェクトは、先月の半ばから止まつたままである。
先週は、Masqueradeをつないでゐた。二つつながつて、現在三つめを作つてゐる最中である。
そして、今日、Masquerade用の糸を持つてくるのを忘れてしまつた。
吁嗟。
The Twirly用の糸は持つてゐるので、The Twirlyを作つてもいいんだがね。あとでつなぐことを考へて作ればいい気がする。
The TwirlyにしてもMasqueradeにしても、リングが作りやすい大きさなのがいいとつねづね思つてゐる。
リングの目数が少なすぎても多すぎても、うまく糸を引けない。
2P2P2P2のリングとか、いつもうまく作れない。
逆に多すぎてもいい感じに糸を引くことができない。
何年やつてるんだよ、と思ふが、まあ12年超えていることは確かだ。
前世紀にはじめたことは確かで、でも20年は超えてないな。
とはいへ、それで未だにリングの糸がうまく引けないつてどういふことなのよ。
我ながらさう思ふ。
あみものにしてもタティングレースにしても、お教室に通つたことがない。
以前も書いたやうに思ふが、恵比寿にローワンのあつたとき、店でほかのお客さんと話す機会があつた。
その人は携帯電話に自分の編んだものの写真をたくさん保存してゐて、いろいろと見せてくれた。
話もあれこれ聞かせてくれて、あみもの教室に通つてゐるのだと云つてゐた。
アフガン編みは時間がかかつてねえ、などとこぼすと、「アフガン編みはサクサク編めるよ」と云つて、自分で編んだものの写真を見せてくれたりした。
その人が云ふには、「あみもの教室に通ふといいよ」とのことだつた。
ものすごく熱く勧められた。
理由についてはなにか云つてゐたかと思ふが忘れてしまつた。
本人が通つてゐてとつてもいいと思つてゐたからだらう、とは思ふ。
その後、あみもの教室には通つてゐない。
通はない理由はさまざまあるが、まあ有り体に云つて、通へさうな日時に通へさうな場所で開催されてゐないからだ。
たとへば会社帰りに寄れるとか、土日のこちらの都合のいい時間帯にやつてゐるといふやうなところがほとんどない。
いい日時だな、と思ふと場所が遠かつたりする。
それに、土日のどちらかをあみもの教室に使つてしまつたら、芝居見物はどうするんだ。
さういふ悩みもある。
そんなわけで、せつかく忠告を受けながらそのままにしてゐる。
でもなあ、タティングレースは一度は教室に行つてみたほうがいいかもなあ。
さう思はないでもない。
といふのは、タティングレースに関しては完全に独学だからだ。
あみものは母に教はつた。
さういふ人は多からう。
母または祖母、或は近所の人。
身近な人に教はつて、とくにお教室には通つたことはない、といふ人が多いのではあるまいか。
タティングレースはさうではなかつた。
母はタティングレースなんて知らなかつた。当時は「タッチングレース」か。
本とシャトルとを買つてきて、自分で試行錯誤して覚えた。
このときの「シャトルから出てゐる糸が芯糸になる」といふのがなかなかわからなくて苦労した話も何度かしてゐる。多分、理解するまでに一週間くらゐかかつたと思ふ。
その後の「シャトルと糸玉とを使ふ方法」がわからない時期も含めると、まがりなりにも「タティングレースができる」といへるやうになるまで、一ヶ月はかかつた。
それを乗り越えてここまで来た。
乗り越えられたので、「自分はタティングレースができる」と云つてもいい、と、勝手に思つてゐる。
でもなあ、そもそも「リングの糸を引く」といふ基本的なところがきちんとできてゐないのに、「タティングレースができる」と云つていいものだらうか。
それを云つたら、あみものだつてさうなんだけどね。
そんなわけで、リングの糸を引くときに、いちいちいろいろ気にしながら引いてはゐるのだけれども。
なーんかうまくいかないんだよね。
いや、うまくいくときもある。
でも、うまくいかないときもあるのだ。
そして、その違ひがなにによつて生じるのかがよくわからない。
お教室に行つたら教へてもらへるんぢやあるまいか。
基本的なことだし。
さうは思ひつつ、「そこはもう慣れ」とか云はれてしまふやうな気もする。
日本的な教へ方つてそんな感じだもんね。「見て覚える」「体で覚える」みたやうな。
さうすると、通ふ必要はないんぢやないか。
そんな気もしてくる。
とりあへず、この昼休みはなにもすることがない。
使つてゐるシャトルが POP-A-BOBBIN Tatting Shuttleなのだが、ボビンを抜く棒を持つてきてゐないといふことに気がついたからだ。
あーあ。
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