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Thursday, 11 September 2014

美術展 行くべきか行かざるべきか

2014/9/13~11/9開催の「ボストン美術館浮世絵名品展 北斎」に行きたい。
#おいおい、ATOKは「北斎」も変換できないのかよ。
駅でポスターを見かけて、久しぶりに美術館に行つてみるかなあ、などと思ふてゐる。

行きたいが、込んでゐるんだらうなあ。
さう思ふと二の足を踏んでしまふ。
しかし、Webサイトを見て美術展グッズに心惹かれてもゐる。
普段はあまり興味はないけれど、図録とセットで買ふとお得といふトートバッグがいい感じだ。

十月は国立劇場に行く日の目処もたたぬので、美術館へ行つてゐる余裕もなささうだし、なんとなく、「行きたかつたのにな」で終はつてゐる気もする。
美的感覚に欠けるから、といふのも理由だし、芸術作品を鑑賞する能力がないから、といふのも理由ではある。
まあしかし、なにしろとにかく人の多いところへはあまり行きたくない。
今年は「栄西と建仁寺」展に行つた
遠いことと人の多さとに疲れきつてしまつた。
海北友松の「雲龍図」は比較的ゆつくり見ることができたけれどね。やつがれの見に行つたときはキトラ古墳展の方がものすごい人で助かつたのかもしれない。

ここのところ渋谷ヒカリエの川本喜八郎人形ギャラリーや飯田市川本喜八郎人形美術館で、のんびり自分のペースでみることに慣れてしまつてゐるからなあ。
ヒカリエも飯田も、芸術作品を見に行く、といふよりは、知り合ひに会ひに行く、といふ感じではあるけれどもね。
飯田の場合は特に「吉三さんに会ひにいく」といふ心が強い。
あれだな、「羽がほしい翼がほしい 飛んでいきたい」つて、八重垣姫でもあるが(途中諏訪湖を通るしね)、どちらかといふと櫓のお七つちやんの心だね。
とはいへ、戀に盲目になる姫や娘にはあまり興味はないのだが。

そこいくと、今月歌舞伎座でかかつてゐる「菊畑」の皆鶴姫はちよつといい。
戀に身を焼く姫や娘といふのは、大抵の場合ちよつとおつむがどうかしてゐる。
戀に目がくらんでゐる、といふてもいい。
たとへば「菅原伝授手習鑑」の「賀の祝」に出てくる八重だ。
もうね、見るたびに「アホか」とつぶやいてしまふくらゐ周りのことを理解してゐないんだよね。
夫である桜丸が大事、といふのはわかる。
わかるけど、あんたたち夫婦が軽率なことをするからこんなことになつちやつたんだろーが、と、いつも思ふてしまふ。
そんなわけで、桜丸の切腹も「当然」と思ふて見てしまふので、なんでそんなに悲劇的に取り上げられるのか理解に苦しむ。

皆鶴姫はちよつと違ふんだよね。
皆鶴姫は、虎蔵大好きだけれども、その一方で、虎蔵が牛若丸であること、その虎蔵のそばにゐる智恵内が自分の叔父の鬼三太であることに気がついてゐるのだ。
虎蔵の正体だけなら、好きで好きでいつでも見てゐて、あるときふつと気がついてしまふ、だとか、或は八重垣姫のやうに直感でわかつてしまふ、といふことはあるかもしれない。
智恵内についても気づいてゐる、といふところが皆鶴姫の他の赤姫と違ふところである。
ちよつぴり聡い。
さすがは吉岡家の娘。あつぱれである。

…………なんの話だつたか。
ああ、美術展に行くか行かないかといふ話か。

さう、そんなわけで、普段は比較的空いてゐる渋谷や飯田で見るばかりなので、その他の美術展の込み方に辟易してしまふのだ。
それに滅多に行かない美術展に行くといふことは、自分の見たいものがそこにあるといふことで、じつくり見たいんだよね。それができないとなると、かなり欲求不満がたまる。
だつたら行かない方がいいんぢやあるまいか。
そんな感じで行かない方向にばかりものごとを考へてしまふ。

いかんなあ。

そんなわけで、予定表を見ながら行けさうな日を探してゐる。
ここに書いたら行くかなあ、といふ希望も込めて書いてみた。

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