タティングレースとかばん
The Twirlyをつなぐプロジェクトはあひかはらずちよこちよこと進んでゐる。
昨日32枚めのモチーフの端糸を引き込んで、33枚めに着手したところだ。
順調……では実はないのだが、まあしかし、進んではゐる。
そこで問題になつてきてゐることがある。
ものが大きくなつてきてゐる、といふことだ。
普段持ち歩くタティングレース用具は、すべて濱野皮革のナティカFといふがま口の財布に入れてゐる。
濱野のがま口については以前も書いたやうに、とても使ひやすい。財布としても使ひやすいし、タティングシャトルやクロススティッチ針、クロバーのタティングレース用かぎ針などを入れてもいい。下からファスナーで開くポケットにはイヤフォンを入れてゐる。
使ひやすい上に作りもしつかりしてゐる。
使ひはじめてもう何年たつだらう。
そろそろ十年くらゐたつと思ふ。どこもほころんだり壊れたりしたやうすはない。シャトルの先のかぎ針でうつかりひつかけてしまつたところ以外に問題はない。
がま口の調子も上々だ。
それで新たに財布用に買はうとしたら、ほしい色がなかつたんだよねえ。
といふのが、以前にも書いた話だ。
タティングのモチーフやエジング、栞なども小さいうちは濱野のがま口に入れてゐる。
すなはちがま口だけ持ち出せば大抵のことはできてしまふ、といふことだ。
糸を切るときはクロバーの糸きりカッターで切る。これもがま口に入れることができる。
濱野のがま口は、中にちいさいポケットがあり、上にも書いたやうに下からファスナーで開くポケットも中は独立してゐる。
ほんたうにいろいろと使ひやすくできてゐる。
問題は、作つてゐるものが大きくなると、がま口にはおさまらない、といふことである。
至極当然のことではあるけれど。
持ち歩くのなら、そろそろ入れ物を替へなければ。
しかし、なにに入れればいいのか。
いや、入れるものは決まつてゐる。
あやの小路のこれまたがま口のバッグインバッグだ。店では「リング付きがま口多機能ポーチ」といふ名前で売つてゐるやうだ。大きいサイズと小さいのとあつて、やつがれの持つてゐるのは小さい方である。
あやの小路のバッグインバッグは、バッグインバッグとしてやつがれの入れたいものがすべて入るやうなサイズではない。
しかし、持ち歩き用のタティングレース用具入れには最適だ。Lizbethのスレッドホルダーも余裕で入る。
バッグインバッグ用にできてゐるので、ポケットもたくさんついてゐる。
いふことないね。
困るのは、このあやの小路のがま口を入れるかばんについて、なのである。
自分の入れたいものが全部入らないと書いたけれど、あやの小路のバッグインバッグは小さいサイズでもかなり大きい。
まちが結構あるし、がま口部分が金属なのでそれ以上は小さくならないからだ。
さうすると、普段から荷物の多いやつがれのかばんにはおさまらないことがあるんだよなあ。
つまり、持つかばんを選ぶことになる。
最近はカナナリュックを愛用してゐる。
カナナリュックはいまのところ持ち歩きたいものをほぼ全部入れることができてゐる。A4の書類などはキングジムのOLETTAに入れればいいしね。
荷物はやつぱりひとつに限る。かばんを二つも提げてゐると、どうもどちらかひとつは忘れてしまひさうな気がしてならない。
そんなカナナリュックだが、どうにもまちが狭い。
このまちの狭さが通勤電車にも耐へ得るコンパクトさにつながつてゐるので長所といへば長所なのだ。
しかし、あやの小路のバッグインバッグを入れたら、それでまちはいつぱいいつぱいになつてしまふんだなあ、これが。
現在手持ちのかばんであやの小路のバッグインバッグを入れて問題がなささうなのは、ブロガーズトートとc.o.u.のBel Airくらゐだものなあ。
タティングレース用具を持ち歩くのは、小さいからなのだが。
ここまで大きくなつてしまふと、さうもいへなくなつてしまふ。
ほんたうは、複数段のモチーフで、一番外周でとなりのモチーフとつなぐ、といふのがいいのかもしれないなあ。
外では中のモチーフだけ作つて、家で外周部分を作りつつモチーフをつなげる、といふのがいいやうな気がする。
まあ、なかなかさううまくはいかないのだけれどもね。
などといひながら、来週あたりからチトThe Twirlyをつなげるプロジェクトは休みにしやうかと思つてゐる。
シャトルひとつで作れるモチーフかエジングかなにかを作ることにしたいと思つてゐるからだ。
そのあひだは濱野のがま口だけでなんとかなるかなあ。
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