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Wednesday, 10 September 2014

働く女の人が増えたら

これから就職する若い女の人には、専業主婦になりたいといふ人が多いのだといふ。

といふ話はTwitterに流れてきた呟きで読んだので、ソースもわからないし実際のところどうなのかも不明だ。
しかし、さうあつてもをかしかないな、とは思ふ。
働いてゐる女の人の中で、「かうなりたい」と思はせるやうな人がゐなければ、そりや働く気にはならないだらう。
専業主婦になつて、願はくばお金持ちに嫁いで、昼からシャンパン略して昼シャンの生活を送る。
それが彼女たちの理想なのだといふ。

「働く女の人を増やさう」といふ動きとは完全に逆行してゐる。

働かうが働くまいが、それで他人に迷惑かけずに自立して生きていけるのであれば、どうでもいいぢやあないか。
やつがれなどはさう思ふ。
だいたい、働く女の人を増やさうなんぞといふのは、もともとは政府の思惑である。
働く人が増えれば、税収もあがるし、おそらく国内総生産だとかさういふものもあがるのだらう。
ひとり本邦だけのことではない。
そもそも米国あたりではさういふことで働く女の人が増えたのだと思ふ。
別段、Women's Liberationが成功したとか、さういふ話ではないのだ。

それに、世の中には、働く女の人が増えたら困ることになる業界だつてあるだらう。
手藝業界もそのひとつなんぢやないかとにらんでゐる。

以前も書いたやうに、手藝のお教室といふのはなぜか平日開講といふところが多い。
それも、午後六時以降もやつてゐるところはすくない。午前中から夕方くらゐまで。
カルチャースクール開講分も含めて、手藝のお教室といふのはさうしたものである。

この件についてボヤいたら、「だつて講師も主婦だからね」と云はれた、といふ話も書いた。
さう、手藝のお教室の多くは、講師も主婦なのである。お教室では先生かもしれないけれど、家に帰つたら誰かの奥さんだし、誰かのお母さんだし、場合によつては誰かの義理の娘だつたりする。
つまり、お教室を開けるのは平日の朝家族を送り出して家の片づけをしてからと、夜家族の帰つてくる前の支度の時間までしかない、といふことだ。

これが成り立つてゐるのは、お教室に通ふ生徒もまた多くは講師とおなじだからである。
家に帰つたら夫がゐて、多分にこどもがゐて、もしかすると義理の親や実の親がゐる。
土日は家族が家にゐたり、こどもが部活動でもやつてゐやうものなら試合だの遠征だのいろいろあつて留守にはできなかつたりする。
畢竟、お教室に通へるのは平日の昼間、といふことになるわけだ。

お教室には通つたことはないけれど、おそらくかういふからくりになつてゐるのだと思ふ。

ここで、世の多くの女の人が働きに出るやうになつたらどうだらう。
それも、平日の9to5働くやうな仕事に従事したら。
手藝のお教室なんぞは閑古鳥の鳴く場所になつてしまふのではあるまいか。
生徒が来てくれないのであれば、平日の夜間や土日に開催するやうになるだらうか。
まあ、なるだらうな。
それで生徒が増えるかどうかはまた別問題だけれども。

手藝のお教室を開いてゐる人々は、危機感を覚えてゐたりするのだらうか。
女の人がみんな社会進出を果たし、平日は仕事に追はれる身になつたら、うちなんか生徒さん来なくなつちやふ、などと心配してゐる人はゐないのか。

知り合ひにさういふ人がゐないから、実際のところはどうなのかわからない。

扶養家族手当が減らされたりして、否応なく働かざるを得ない女の人はたくさんゐるのだらうが。
昼シャンとまではいかなくても、専業主婦になる女の人も多くなるのではあるまいか。
だつて本人がさうのぞんでゐるんだもの。
それに、専業主婦は大変なんだぞ。
昼シャンするやうな人はさうでもないのかもしれないが。

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