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Thursday, 04 September 2014

Blogの文章

先日、学校に通つてゐた時分の友人のblogを見ておどろいた。
やたらと改行が多いのである。
それだけならまだしも、文章の途中で改行してゐる。
たとへばこんな感じだ。

----- ここから -----

昨日、塾帰りの息子と一緒に

近所でおいしいとうわさのカフェ[コーヒーの絵文字]に

行ってきました[ハートマーク]。


人気のパフェは売り切れだったけど[涙マーク]

紅茶のシフォンケーキはとてもおいしかった[エクスクラメーションマークの絵文字 × 5]


息子も頭を使ったあと甘いものを食べて

満足したようす。

いつまでつきあってくれるかなー。

----- ここまで -----

ざつとこんな感じなのである。

かういふ文章の書き方は、芸能人のblogなどではよく見かける。
文章の途中で改行してあつて、しかもその改行がダブルスペースだつたりして、縦には長いけれどあまり内容もないやうすのエントリだつたりする。

芸能人のblogといふのはさういふものなのだらう。

さう思つてゐたらば、こは如何に。
身近におなじやうに書く人がゐたなんて。

なんだか、とてもショックだつた。
学校にゐた時分は、いはゆる「できる人」だつたのになー。
勉強はもちろん、その他もろもろ、そつなくなんでもこなすやうな人だつた。
こんな中身のないやうなblogを書く人ぢやなかつたのにー。
いや、まあ、もちろん、中身のあることも書いてゐたりはするんだがね。
おなじやうな形式で。

最近の大学生にはMicrosoft Wordや同 Excelを使へない人が増えてゐるのださうである。
以前の大学生は、卒業論文などを書くのにWordを使つてゐた。それで、まがりなりにもWordを使ふことはできてゐた。
#え、TeX? それはまた別の話。

ところが、最近はiPhoneなどのスマートフォンから印刷できる印刷機が増えてゐて、レポートも論文もすべてスマートフォンで作成する学生が増えてゐるのだ、といふ。
その結果、Wordはもちろん、PCの扱ひにも慣れてゐない学生が以前より多くなつてゐる、といふのだ。

また、学生に顕著なのはLINEなどによる友達同士のコミュニケーションに割く時間が多く、世の中のニュースなどはほとんど知らないといふ人なのらしい。
新聞も読まないし、もちろん本や、マンガさへ読まない。TVも見ないのだといふ。

Webで読んだ話だから、どこまでほんたうかはわからない。
しかし、さういふ人がゐてもをかしくないよな、とは思ふ。

学生時代の友人のblogの書きつぷりと、PCの使へない現代の学生と、この話はやつがれの中ではつながつてゐる。

どちらも、まとまつた文章を書いたり読んだりする余裕のない人々だ、といふ点で。

余裕、といふと違ふかな。
時間、といつておくか。
「まとまつた文章を書いたり読んだりする時間のない人々」、現代人とは、総じてさういふものであるのらしい。

ときどき思ふ。
自分はいつたいなにを書いてゐるのか、と。

世の中には、ほかに楽しいことがたくさんある。
Web上には読んで楽しい、見て役立つ情報があふれてゐる。
やつがれの書いたことなど誰が読むだらうか。

誰も読まない。
読んで甲斐なく、読む義理もない。

身近な人がスカスカに見えるやうな文章でblogを書いてゐて、世の中の若者は自分と関はりのない他人やものごとには興味がない。
さうした中で、やつがれのblogのエントリなど読む人間がゐるのか。

ゐないね。
まづゐない。
ゐるわけがない。

さう思ふのは、blogでエントリを公開してゐる人間としてはまことに危険極まりないことだ。
読む人間がゐるゐないに関はらず、blogのエントリを公開するといふことは、全世界に向けてみづからの意見を発信するといふことにほかならない。
つまり、誰が読んでゐるのかわからない。
公開するからには読まれることを前提に書くべきだ。

それはさうなんだけどもさ。
でも、世の風潮からいつてさ、こんな文字だらけの、しかもかういふ仮名遣ひをしてゐる文章を読む人がゐるのだらうか。
さう思つてしまふのである。

そんなわけで、「blog、見ましたよ」とか云はれると、心底びつくりしてしまふわけだ。

それでもblogのエントリを書き続けてゐるのは、ひとつには自分用の備忘録として、といふ理由がある。
三年手帳などもさうだけれども、「自分 entertainment」のために書いてゐる。
つまり、自分が楽しめるものがよそにあるのであれば、こんなことはしないわけだ。
スマートフォンにはりつきつぱなしになつてゐるといふ現代の若者と、やつてゐることはまつたく変はりない。

こんな調子でつづけていいのかどうか。
まあ、いいんだらうな。
自分が楽しければ、それでいいだらう。
そんな風に思ふてゐる。

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