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Monday, 18 August 2014

ほんとに好きなの?

先週は、一度も編み棒を手にしなかつた。
指が痛いからである。
編みすぎが原因ではない。
最近職場でマウスをやたらとクリックする仕事をしてゐるからだ。

先々週くらゐまでは、それでもあみものをするのに支障はなかつた。
あみものをするときとは指の動きが違ふからだらう。
たまーに「あ、いま、ちよつと痛かつた」と思ふときはあつても、気を付けてその動きを避けるやうにすればなんとかなつてゐた。

先週は、指のまげのばしをするのがつらいことがあつて、仕方なく編むのをあきらめた。
そのかはりといつてはなんだが、家でもタティングシャトルを手にしてゐた。
この話はまたの機会に。

さて。
あみものに限らず手藝をする人にとつて、手や肩の痛みといふのは避けてとほれないものであるのらしい。
腱鞘炎になつたりとかね。
肩こりに悩まされたりとかね。
そんな話をよく聞く。

かく云ふやつがれも、裏メリヤス編みばかりしてゐたときに左手の人差し指が痛くなつたことがあつた。
このときは「ノルウェー風裏メリヤス編み」といふ方法でなんとか乗り切つた。
この方法だと左手の動きはメリヤス編みのときとほぼおなじになる。すなはち、ほとんど動かない。
このときはROWANのDENIMを使つてゐた。糸の伸縮性に乏しく、この方法で編むのはちよつと苦しかつたやうに記憶してゐる。
あと慣れないから裏と表とで目をそろへるのがむづかしかつたやうにも思ふ。

これを編み終へてから、たた&たた夫さんのところであらためて裏メリヤス編みの手の動きについて学び、以降はそれでとほしてゐる。
でもやつぱり左手の人差し指は動いちやふんだよなあ。むー。

ただ、あみものをしてゐてどこか痛めたとか、痛くなつた、といふのはこれくらゐだ。
あとくつ下をさんざん編んでゐたころに、右手の薬指のつけ根あたりに編み針たこのやうなものができたことがあつたが、せいぜいそんなところかな。
編んでゐて、或はタティングレースをしてゐて肩がこつて仕方がない、とか、腱鞘炎になりかけた、などといふことは、つひぞ、ない。

ほんたうにあみものやタティングレースが趣味なのだらうか。

さう思ふこともある。

思ふに、やつがれは手がゆるいのだらう。
それで、手や肩に力をあまり入れてゐない。だから痛くならないのだ。
そんな気がする。
つまり、本来はまちつと手をきつくする必要がある、といふことなのだらう。
でもそんなことをしても楽しくないことは判明してゐる。三國万里子の作品を編んで、証明済みである。

あと、目をあまり使はない、といふこともあるかもしれない。
肩こりは目の疲れからくる、といふ。
あまり目を使はずに編んだり結んだりするので、それで肩こりにならないのかも。

あともうひとつ考へられるのは、根気がないこと、だ。
根気がないので、編みつつもちよこちよこ小休止を入れてゐる。
お茶を飲んだりとかね。
ちよつとメモをとつたりとか。
根気もないけれど、編むのにまとまつた時間が取れない、といふこともあるか。
休みの日でも二時間まるまる取れたら御の字だ。
それで腱鞘炎になつたり肩こりになつたりしてゐる暇がないのかもしれない。

そもそも、やつがれの手には「ペンだこ」といふものがない。
できたこともない。
勉強しないこどもだつたからだ。
それもあるけど、筆圧も低いんだよね。
筆圧の低い話については、過去に書いてゐる
なんといふか、気持ちのこもらない、ふにやふにやした字を書くといふことだらうな、ほかの人に比べて。
あみものもおなじで、力のないふにやふにやした編み地になつてしまふのだらう。

でもそれはそれでいいんだと思ふ。
えうは編んでゐて楽しいかどうかだ。

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